2005年9月19日(月)〜22(木)に開催される日本機械学会年次大会において, 一般市民を対象とした市民フォーラム「トップアスリートを支える技術から健康づくりのサポートまで」を開催いたします.
 近代スポーツでは,合理的なトレーニング方法や優れた用具の使用が,競技レベルの向上および安全性の確保の上で,大きなウエートを占めるようになっています.これらのトレーニング方法や用具の開発は,スポーツサイエンスや人間工学に根ざした様々な研究成果を基に行われています.2004年のアテネオリンピックでの日本選手の活躍は多くの国民に感動,感激を与えました.このような成果が選手,指導者の努力の賜物であったことは言うまでもありませんが,その努力を陰で支援したサイエンスの力も見逃すことはできません.また,これらのサイエンスは一般の人々の健康や日常生活を支える上でも活かされています.少子高齢化を迎えた今日では,我々が自らの健康を守り,健やかにそして質の高い生活をおくる上でサイエンスが果たす役割はますます重要なものになっていくと思われます.
 本フォーラムでは,スポーツや健康増進に関する研究成果について,各方面で活躍されている方々を講師に迎え,実践的でわかりやすい講演をしていただき,競技として,また,健康増進手段としての運動・スポーツとサイエンス(工学)との係わりに対する理解と啓蒙を促す事を目的としております.
スケジュール
日時 : 9月19日(月) 14:00〜17:15
会場 : 第42室(80 周年記念会館3Fフォーラム)
司会 : 電気通信大学 岡田英孝
14:00-14:30
「アテネオリンピック柔道競技の金メダルを目指して-金とれマシーンの開発- 」
電気通信大学 教授 柳澤 久
14:30-15:00
「東海大学スプリンターサポートプロジェクトにおける"末續慎吾"へのバイオメカニスクサポート事例」
北海道東海大学国際文化学部 講師 広川龍太郎
15:00-15:30
「e-wellnessによる地域中高齢者の健康増進策」
筑波大学大学院人間総合科学研究科 助教授 久野譜也
15:45-16:15
「健康増進のためのシューズづくり」
(株)アシックス スポーツ工学研 西脇剛史
16:15-16:45
「新しい素材;吸水速乾,吸湿発熱繊維とウエア」
桐蔭横浜大学工学部 教授 竹内正顯
16:45-17:15
「小学校巡回指導『キャラバン隊』活動と地域貢献について」
FC東京 コミュニティアフェアーズ 久保田 淳