2005年9月19日(月)〜22(木)に開催される日本機械学会年次大会において、一般市民を対象とした市民フォーラム「人を護り人を救う −災害の現場より−」を開催いたします。
 1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災、6000名以上の尊い命が奪われました。最近でもスマトラ沖地震の津波による大惨事、新潟中越地震と新潟の水害、福岡での地震と自然災害が頻繁に起こっています。また、チェリノブイリの原子力発電所の事故やJCOの放射能事故、地下鉄サリン事件やニューヨーク世界貿易センタービル破壊テロ、JR尼崎での列車脱線事故など人為災害も後を絶ちません。レスキュー活動には医学が重要であることはいうまでもなく、身体的ケアは必須です。また、これらの災害・事故現場に人が入ってレスキュー活動を行うことは2次災害が発生する危険があり、レスキュー学もレスキュー活動の一つの柱です。さらに、被災者もレスキュー隊員も災害現場や事故現場では心に大きな衝撃を受けます。心のケアもレスキュー活動における非常に緊急性を要する重要な問題です。
 本フォーラムでは、これら自然災害、人為災害に如何に対処すべきかを、現場、医学、心理学、工学などの様々な角度から、それら専門家の意見をお聞きして、災害と対応について市民を含めて皆で考える機会を与えることを目的としています。これをきっかけに防災や災害対応を自分の身近な問題として市民自らが考えることにより、安全で安心して暮らせる社会を作るこのに少しでも貢献できればと考えております。
スケジュール
日時 : 9月19日(月) 10:00〜18:00
会場 : 第15室(東5号館241室)
午前の部
10:00-10:30
「消防・ロボット・研究開発」
消防研究所 消防機械研究グループ長 天野久徳
10:30-11:00
「防災にITは役に立つのか」
東京大学情報理工学系研究科 教授 竹内郁雄
11:00-11:30
「逃げなくても良い地震対策の要,耐震補強」
防災科学技術研究所 地震防災フロンティア研究センター
川崎ラボラトリー所長 後藤洋三
昼食 レスキューロボットデモンストレーション
=レスキューロボットがやってくる=
IRS蒼龍、KOHGA、FUMAのデモンストレーション
  
午後の部
12:30-13:45
「阪神淡路大震災時の消防活動および尼崎JR列車脱線事故時の救助活動」
神戸市消防局 救助係長 東 洋昭
13:45-14:30
「災害医療と救急医療」
日本赤十字社医療センター 国際医療救援部・第二外科部長
室蘭工業大学客員教授 槇嶋敏治
14:45-15:30
「災害救助と惨事ストレス障害(CIS)」
鹿児島純心女子大学大学院人間科学研究科心理臨床学専攻 教授 久留一郎
15:30-16:15
「安心・安全はまちのうりもの −早稲田商店会実践報告−」
早稲田商店会長,NPO法人東京いのちのポータルサイト理事 安井潤一郎
16:30-18:00
パネル討論会
司会 NPO国際レスキューシステム研究機構副会長 電気通信大学 教授 松野文俊
パネラー 講演者全員