年次大会テーマ関連企画行事

特別テーマ講演

 特別テーマ講演は、2006年度の年次大会より始められるもので、学会が組織として社会の重要課題を取上げ、理事会、部門、支部などの横断的協力の下に企画行事を実施し、社会に情報を発信する場になります。初年度は以下の3つのテーマを取り上げ、問題提起および提案を行ないます。さらにこのテーマに関連したシンポジウムやフォーラムを設けて、議論をより深める計画です。内容の詳細につきましては逐次お知らせ致します。

  

テーマ I : 人材育成 (9月19日 13:00〜13:50 第4室)

         <企 画 笠木 伸英(東大) 司 会 飯野 利喜(東大)>

      演題:「キャリア開発と学会」
      講師: 工学院大学理事長  JABEE会長
           大橋 秀雄 氏


少子高齢化に伴う技術者人材の減少(数の問題)と、グローバリゼーションや技術革新と共に技術者に期待される資質の変化(質の問題)がある。これら人材育成の課題に対する取組みについて、初等教育から大学院教育までをスルーして考える。

テーマ II : エネルギー(9月20日 13:00〜13:50 第4室)
         <企 画 鳥居修一(熊本大)  司 会 西尾茂文(東大)>

      演題: 「わが国のエネルギー環境政策の今後」
      講師: 〔財〕地球環境産業技術研究機構 副理事長・研究所長

                茅 陽一 氏

日本政府は、最近新しいエネルギー戦略を発表した。そこでは省エネルギー推進・新エネルギー開発・脱石油などの要素の数値目標が織り込まれているが、いづれも温暖化の進展と化石燃料資源の有限性への対応が基盤にあることは疑いない。本講演では、これら基盤の問題がどこまで深刻か、また対応としてどのような方策と問題点があるかを具体的に論じる。

テーマ III : バイオ医療
(9月21日 13:00〜13:50 第4室)
         <企 画 日垣 秀彦(九産大)  司 会 白樫 了(東大)>

      演題:「クロスディシプリンが医療を変える時代」
      講師: 慶応義塾大学 教授
                谷下 一夫 氏
最近の医学の飛躍的な進歩の裏には先端的な科学技術の進展があり、両者の融合によって患者に優しい医療が生まれてきている。特にこれまで進歩して来た機械工学と医学生物学との融合により、新しい学術分野(クロスデイシプリン)が生まれており、その成果が医療に大きなインパクトを与えている。機械工学のイノベーションの例として展望する。
なお、特別テーマ講演の時間帯(13:00〜13:50)は他の学術講演は休止とし、大会への参加登録の有無に関係なく、だれでも聴講ができます。講演会場は第4室ですが、第2室及び第3室にモニターを設置しており講演内容を視聴できます。




産学官・市民ジョイントフォーラム

     テーマ :「科学技術創造立国」−イノベーション・人材育成
           9月18日(月) 16:00−17:00 第18室
                     
<企 画 笠木 伸英(東大)  司 会 笠木 伸英(東大)>

         演題:「国創りに結実する科学技術創造をめざして」
       
講師: 内閣府 総合科学技術会議・議員
             柘植 綾夫 氏
 科学技術基本法に基づき、政府は、科学技術の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、平成18年春、第3次科学技術基本計画を閣議決定する予定である。科学技術基本計画は、今後5年間の科学技術政策を具体化する基本方針として策定するものであり、第3期計画は平成18年度から平成22年度までの5年間を対象とし、政府研究開発投資の総額の規模を約25兆円としている。
 本企画では、総合科学技術会議議員を講師として迎え、この科学技術基本計画の概要と共に、その大きな柱となっている「イノベーション」と「人材育成」について講演いただき、市民と学会員がその意義と役割について理解を深める機会を企画する。

                                   


TOPページに戻る