大会委員長挨拶

日本機械学会2006年度年次大会 大会委員長

大庭 英樹
(熊本大学工学部 教授)

大会委員長としてご挨拶申し上げます。
 2006年度の機械学会年次大会は、2006年9月18日(月)〜22日(金)までの5日間(ただし、18日は市民開放行事、22日は見学会)にわたり熊本大学(熊本市)を主会場として開催することになりました。
 熊本大学工学部機械工学科の前身は1897年(明治30年)4月に創立されました第五高等学校工学部機械工学科でございます。日本機械学会は1897年6月に設立されておりますので、全く同じ年輪を重ねております。その長い歴史の中で機械学会の全国大会、年次大会を熊本の地で開催するのは初めてであろうと思います。実行委員会は熊本大学教授 廣江哲幸実行委員長のもと熊本大学、熊本県内の大学・高専の先生方のほか、機械学会の21研究部門から各1名の部門委員の先生方をご推薦いただき組織しております。

 "豊かな持続型社会の実現を目指して 〜 機械学会熊本大会から ― エネルギー・バイオ医療・人材育成―"

上記は理事会を中心とした年次大会テーマ関連企画委員会でご検討いただいた本大会のキャッチフレーズでございます。豊かな社会を実現してそれを持続させるための技術者研究者集団として、社会貢献のために機械学会熊本大会から情報発信するという強い意志が込められております。そこで本大会では人材育成、エネルギー、バイオ医療の三つのテーマについて各50分の部門横断型の特別テーマ講演のみを行なう時間帯を設け皆様にご参加いただくよう計画しております。さらにこれらのテーマに関連したシンポジウムやフォーラムも開催し深い議論を展開していただきます。これは従来の年次大会にない新しい学会企画でありますので、皆様方のご協力を宜しくお願い致します。
 実行委員会のご努力と会員の皆様のご協力により1800件を越す講演申込みを頂きました。心より感謝申し上げます。本大会では多くの市民フォーラムを大会初日の9月18日(月・祭日)に開催いたします。この中では産官学とのジョイント企画として、科学技術創造立国を標榜する我が国の今後5年間の科学技術政策を具体化した第3期科学技術基本計画について,内閣府総合科学技術会議議員を講師として迎えて、その大きな柱となっているイノベーションと人材育成について講演をいただき、市民と会員がその意味と役割について共に考える機会が計画されております。その他、「スポーツ流体・科学最前線」、「高齢化社会を克服するヒューマンサポートシステム」、「健康を考える食品と安全」などの市民フォーラムも行われます。更に当日はホンダ技研工業(株)熊本製作所のご協力によりASIMOが「市民フォーラム熊本ロボットフェアー」に参加してくれることになりました。多くの会員の皆様が大会初日の市民フォーラムから参加され、熊本の市民とも交流をいただければ幸いです。また大会中日の20日には会場を市中心部のホテルに移して「グローバル化時代の自動車産業」についての特別講演があり、引き続いて同会場で懇親会を開催いたします。多数の会員の皆様にご出席いただくことを切望しております。
2007年に築城400年を迎える熊本城や、周囲100kmの外輪山に囲まれた雄大な阿蘇の山々も熊本への皆様のお越しをお待ち申し上げております。
 最後にこの大会に対しまして多大なご配慮をいただいております理事会、部門委員会、支部、本部事務局の皆様、そして大会委員の方々に厚く御礼申し上げます。


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