講習会のご案内


第93回講習会

生体材料最前線


〔協賛:材料学会中国四国支部,日本塑性加工学会中国四国支部〕

開催日時

 2004年11月26日(金)13:00〜17:30

会 場

 徳島大学工業会館メモリアルホール
 〔徳島市南常三島町2-1/電話(088)656-7358〕

趣 旨

 20世紀の後半から21世紀への橋渡しとして、先進材料の開発に注目が集まってきている。今後予想される非常に苛酷な環境に耐えられる材料の付与すべき条件が、この引き金になっており、実用化の段階に至っている材料も出はじめている。また、有史以来使われてきている材料を世代分類すると、現在は第四世代に達しており、これから第五世代材料の模索が始まっており、合わせて21世紀は、材料の世紀と銘打って、その重要性が認識されている。このような観点から、次世代を担う材料の一つに生体材料が位置付けられている。苛酷な使用環境、強度の付与、生体への為毒性の有無および自己修復性など、生体適合性として括られる、解決すべき要件が山積みしている。また、実用化するためには、臨床実験による妥当性の確認が必須となる。本講習会では、最前線で取り組んでおられる講師の方々をお招きして、生体材料の現状を把握し、その問題点を明確にし、今後の展望についてわかりやすく解説していただくことを目的としている。

題目・講師

(1)
13.00〜14.00 「骨形成を促進する材料」
講師:中部大学 総合工学研究所 教授 小久保 正
概要:生体材料として使用できるセラミックス、ガラス、金属および有機高分子に付与されるアパタイト形成とその機構の解明について述べ、臨床実験によって検証した例を紹介する。また、生体材料の将来について述べる。

(2)
14.00〜15.00 「ナノチューブ、ナノ粒子、マイクロ微粒子の組織反応性とバイオ応用」
講師:北海道大学大学院 歯学研究科 教授 亘理 文夫
概要:新しい機能性を生み出す先進素材であるナノ材料を生体材料として使用したときに生ずる問題点を明らかにするとともに、これらの材料のバイオ応用に対する可能性を解説する。

(3)
15.20〜16.20 「整形外科用チタン材料とその応用」
講師:日本メディカルマテリアル 開発部 技術第1課責任者 前原 克彦
概要:生体用チタン合金を用いた人工股関節を開発し、臨床応用に至った事例を取り上げ、基礎研究から実用に至るまでの諸問題について紹介する。また、シーズとニーズの結びつきや継続的な商品開発の重要性について述べる。

(4)
16.20〜17.20 「口腔外科における生体材料の応用」
講師:秋田大学医学部付属病院 歯科口腔外科 助教授 宮本 洋二
概要:口腔外科において数多くのインプラントを手掛けた経験を例に挙げて生体材料のあるべき姿を解説するとともに、今後の応用についての見解を述べる。

定 員

 80名,申込み順に受付け,定員になり次第締め切ります.。

聴講料

 会費ならびに協賛団体会員5 000円,会員外6 000円,学生 2 000円.いずれも教材1冊分の代金を含みます.

教 材

 教材のみご希望の方は1冊につき会員1 000円,会員外2 000円を添えてお申し込み下さい.講習会終了後発送いたします

申込方法

 はがき,FAXまたはE-mailで,「第93回講習会申込み」と題記し、(1)氏名,会員資格,(2)勤務先名称,所属部課名,(3)通信先(住所,電話,FAX番号,E-mailアドレス),(4)送金内訳と振込日(振込予定日)をご記入の上,お申し込み下さい.
 送金は,銀行振込(広島銀行西条南支店普通預金No.2429670)または郵便振替(01370-6-5207)をご利用下さい(口座名:(社)日本機械学会中国四国支部).なお,送金には,上記内容を記入した用紙を添えて現金書留をご利用いただいても結構です.

申込締切

  2004年11月19日(金)

申込先

 〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1/広島大学工学部内/日本機械学会中国四国支部/電話&FAX(082)424-7533/E-mail:jsme@mec.hiroshima-u.ac.jp

ご注意

 聴講決定後は聴講取り消しのお申し出がありましても,聴講料は返金いたしません.

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