フォーラム:「制振技術と非線形現象」

 
趣 旨
機械の振動を低減する制振技術には,動吸振器の定点理論をはじめとして, これまでにもすぐれた方法がありますが, 最近,非線形領域まで考慮した解析, あるいは非線形現象を積極的に利用した技術が現れています。 このフォーラムでは,制振効果に与える非線形現象の影響に注目して, さまざまな制振技術を紹介いたします。
日時
9月16日(火) 13:00〜17:40
内 容
13:00〜13:40/オイルおよび磁気粘性流体を用いたダンパに現れる非線形項   砂子田勝昭(三和テッキ)
オイルダンパの減衰力を,流体力学的観点から,層流と乱流とに区別し, 非線形項の寄与を明らかにする. ビンガム流体といわれる磁気粘性流体を用いたMRダンパには, 作用する磁場の強さによって, 減衰力の非線形性がどのように変化するかについて, 流体の流れを粘性項とプラグフロー(栓流)による項とに分類し解析を行う.
13:40〜14:20/弾性インパクトダンパ   安田仁彦(名古屋大)
インパクトダンパの衝突体を弾性体にすると, 衝突体が跳躍するときはインパクトダンパとして, 跳躍しないときはダイナミックダンパとして機能する, 利用価値の高いダンパが得られることを, 実験とシミュレーションにより示す.
14:20-15:00/遠心振り子ダンパ   石田幸男(名古屋大)
回転軸系のねじり振動を抑制する遠心振り子ダンパの動的挙動を, 非線形特性が現れる振り子の大振幅の範囲まで含めて明らかにする。 そして,振り子の使用により副次的に発生する振動を抑える方法を提案し, 効果の高いダンパを実現できることを示す.
15:10〜15:50/ゴム系制振材料の非線形挙動   佐藤美洋(上智大)
ゴム系制振材料は微小振動から大変形振動に至るまで様々な非線形性を示す. またその現れ方も制振材料によって異なっている. 力学的には線形粘弾性材料でさえ, 制振材料であるが故に非線形的に振る舞うことがある. それらの現象を様々な視点からを考察する.
15:50-16:30/磁気ダンパに起因した回転体の不安定振動   高山佳久(九州大)
導体回転型磁気ダンパを回転体に使った場合に ある速度以上で発生する自励振動が, 磁石回転型磁気ダンパを使うと発生しない理由について, 両ダンパの実験結果およびモデルから考察する

--> Last modified: Jul. 10 2003

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