部門賞(業績賞) 萩原 一郎(東京工業大学 大学院)
この度は栄誉ある設計工学システム部門の業績賞を頂きありがとうございました。
本部門の設立当時、計算力学部門中心に活動していた私に本部門をお薦め下さった赤
木新介先生(阪大名誉教授)にまず感謝したいと存じます。また設立当初、苦楽を共
にしました福田収一先生はじめ多くの先生方に深く感謝いたします。
丁度、本部門が設立するときから15年ほど活動させて頂きました。「解析コンテス
ト」や毎年のように講習会などを主宰したのを想い出します。
本部門の設立当初は日産自動車におりまして自動車の衝突や騒音振動研究に携わって
おりました。いずれも今のような大規模モデルのシミュレーションはとても適わず、
マスバネでモデル化し、運動方程式を作り数値解析したものです。今や計算科学の多
大な進歩により数100万自由度もの大規模モデルで検討ができるようになりました。
残された課題は、人間特性に関わる性能開発です。それで日本学術会議に「心と脳な
ど新しい領域検討委員会」を設け、関連分野で日本を代表する先生方に参加頂いてい
ます。心の変化のモデル化はまだ簡単なもので、まるで我々がかって扱った衝突解析
モデルに近いものです。今までの経緯を見ると、近いうちに、この課題も大きな発展
が得られる可能性があると考えます。それには本部門の設計モデルの方法はとても参
考となります。今後とも御指導頂きますようお願いして感謝の言葉としたいと存じま
す。どうもありがとうございました。