部門表彰(奨励業績表彰) 山田 崇恭(名古屋大学大学院)

この度は,日本機械学会設計工学・システム部門奨励業績表彰を頂きまして,大変光栄に思います.これもひとえに,これまでにご指導頂きました吉村允孝先生,西脇眞二先生,泉井一浩先生を始めとするお世話になっている皆様方のお陰でございます. この度の表彰対象となりました「チコノフ正則化法とレベルセット法に基づくトポロジー最適化」は,均質化設計法,密度法を始めとするトポロジー最適化の問題点を,抜本的かつ本質的に解決する方法として,世界に先駆けて開発することに成功した構造最適化の新しい方法論です.この方法では,形状表現方法として注目されているレベルセット法を導入し,最適設計問題の正則化法としてチコノフ正則化法を適用しております.これにより,明瞭かつ滑らかな最適構造を得ることが可能となりました.さらには,正則化を与えるパラメータの大きさを設定することにより,最適構造の幾何学的な複雑さを制御することが可能となり,その結果,産業製品への展開への道を切り開くことができました.今後は,これまでの成果をより発展させてゆくと同時に,未踏の領域を対象とした研究課題に挑戦して参ります. そして,微力ではありますが,我国の将来を担う先端技術の開拓,新産業の創成を目指して参ります.今後とも,ご指導,ご鞭撻の程,よろしくお願い申し上げます.

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