第8回European Automotive Congress EAEC2001参加報告



   European Automotive Congress は2年ごとに開催されるヨーロッパ20カ国の自動車技術会の合同会議であり, FISITA World Automotive Congressが開かれない年に行われている.今回は,スロバキア共和国の首都ブラチスラバ市において6月18日から20日の3日間にわたって開催された.会議は,スロバキア大統領らによるOpening Sessionおよび6名の講演者によるKeynote Addressから始まり,(A)パワートレイン関連,(B)車体および運動制御関連,(C)生産技術および交通システム関連の3つのテクニカルセッションに分かれて行われた.エンジン関連のKeynote Addressとして,スイスIveco Motorenforschung社のKnecht氏から,ヨーロッパにおけるディーゼルエンジンの現状と今後についての講演があった.その中でKnecht氏は,ディーゼルエンジンにおける排気触媒の必要性および将来にわたるディーゼルエンジンの燃料電池に対する優位性を強調していた.
   テクニカルセッションでの論文発表採択件数は128件であり,195件の申込みから65%程度の採択率で審査を行ったとのことであった.採択された128件の内訳は,ヨーロッパ内18カ国から125件,ベラルーシ,アメリカ,日本から各1件であった.その中でパワートレインに関連して53件(ポーランド12,フランス8,チェコ6,ドイツ5,スペイン4,オーストリア3,スイス2,ベルギー2,イタリア2,ルーマニア2,イギリス1,アメリカ1,スロバキア1,フィンランド1,ユーゴスラビア1,オランダ1日本1件)の発表があった.また,会議の最終的な参加登録者は313人であった.
   ヨーロッパ各国の様々な研究機関の研究発表を通して,ヨーロッパにおける排気触媒に関する研究の活発化を感じた.また,ポーランドやチェコなどの東欧諸国ではシミュレーションによる研究が多いことが特徴的に思えた.なお,開催国でありながらスロバキアからの研究発表が非常に少なく,かつては同じ国であったチェコに比べてスロバキアの立ち遅れを多少感じた.また,ブラチスラバはウイーンから60km程のところにあり,最寄の空港はウイーン国際空港である.このブラチスラバとウイーンは歴史的には長いあいだ同じ文化圏に属していた街でありながら今日の経済格差は非常に大きく,第二次大戦後の資本主義経済と社会主義経済の明暗を痛切に感じた.次の開催国はフランスとのこと.
(記  武蔵工業大学  首藤 登志夫)

関連ページ:
EAEC2001 Page
Slovak Society of Automotive Engineers
Map of Central Europe
Map of Slovakia


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