一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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講習会:グローバル技術者必須!!機械の状態監視と診断技術 基礎・実践ノウハウと応用例・規格

2016年9月09日 | イノベーションセンター講習会No.16-110

協賛(予定):日本プラントメンテナンス協会,日本設備管理学会,日本トライボロジー学会,日本非破壊検査協会,日本赤外線サーモグラフィ協会, 石油学会,土木学会,日本航空宇宙学会

開催趣旨:
世の中、グローバル化の時代。規格のあり方も大きく変わってきています。振動の制限値や製造に関する規定だけではなく、ある技術を適用するときに参照されるべき規格も多く制定されてきています。機械・設備の予防保全では、定期的補修後の故障率の増加、プラント停止による生産性の阻害などの欠点を補うため、効率的な状態監視保全が広く適用されるようになりました.そして、これを可能とする種々の機械状態監視・診断技術がISO規格で発行され、参照されています。現在もこの分野では更に多くの技術に関してISO規格が検討されており、国際的にも発展領域にあります。
一つの機械をトラブル無しに長期間運用するためには、振動技術だけではなく,他の多くの診断技術を知り,状況に応じて各技術の強みを活かして併用することができるグローバルな技術者の育成がとても重要です。本講習会では、機械の状態監視と診断に関する技術的な概要から、振動、熱画像等の代表的な監視診断技術を取り上げ、基礎から応用、ISO規格までを分かりやすくご紹介します。本講習会を通じて最新の状態監視診断技術と規格を学び,グローバル技術者として羽ばたいてください。

題目・講師:
午前 概要と振動診断技術

10:00~10:30
Ⅰ.機械の状態監視と診断に関するISO概論
講師:榊田 均(元 東芝)
機械の状態監視と診断に関し,ISO/TC108/SC5でこれまでに発行されたISO規格や動向,現在検討中の規格と今後の方向性について概説します.

10:40~11:30
Ⅰ.ブルッと来たら危ない予兆 振動診断の基礎と応用例,ISO規格
講師:榊田 均(元 東芝)
機械の損傷により現れる現象は、その60%以上が振動であるといわれています。また、発生している振動を無視して思いがけない大事故につながった例もあります。振動診断は機械の状態監視と診断の中で最も有用な技術であり、その概要と応用例を概説します。

11:40~12:30
Ⅱ.ISO機械状態監視診断技術者(振動)資格認証制度
講師:中嶋 智(元 NSST)
技術者のグローバル化に対応するために,国際的にほぼ同一基準でその技術レベルの品質管理と技術者の能力を客観的に判断し得る資格として技術者の認証制度を規定したISO規格化が進められてきました.日本では機械状態監視診断技術者認証制度(振動)が2004年から開始し,既に4000名に及ぶ認証者を輩出しています.また,認証者はユーザー,エンジニアリング,メーカー等多岐にわたっており,各分野におけるそのニーズと関心の高さが示されています.この技術者資格認証制度について概説します.

午後 機械の内部を診る診断技術

13:40~14:30
Ⅲ.機械の循環器系(潤滑油の監視)を診察しよう 潤滑剤分析
講師:四阿 佳昭(新日鐵)
潤滑油の診断というと化学のイメージが強く,機械技術者にとってなじみが薄いかもしれませんが,実はここで紹介する潤滑系診断技術(潤滑剤分析)は,油の状態を把握する事が目的ではなく,機械の潤滑部から直接流れてきた潤滑油から情報を得て,軸受や歯車など多くの機械要素の損傷過程において早期からその状態を把握し監視するのが目的です.よってプロアクティブなメンテナンスを実践し,トラブルの未然防止や安定稼働に寄与する大変有効なツールとなります.この潤滑剤分析による診断技術の内容と特長や適用例、これを活用したメンテナンス活動の効果について説明します.

14:40~15:30
Ⅳ.機械の異常は熱にも現れる 熱で診る状態監視技術 サーモグラフィ
講師:山越 孝太郎(サーモグラファー)
設備に劣化や故障が起こるとそこにエネルギーロスが生じ、当初の性能を保てなくなるばかりか、災害に至ることもあります。エネルギーロスは、電気回路であればジュール熱損失、回転機器であれば摩擦熱損失や振動(運動エネルギー損失)となって現れます。赤外線サーモグラフィは、損失熱を定性的かつ定量的に測定するのに最適な手法です。赤外線サーモグラフィ装置の特性や劣化故障と発熱のモードを正しく理解することによって、効果的な状態監視や診断が期待できます。本講習では具体的な診断事例を交えながら、機械設備の状態監視技術について説明いたします。

15:40~16:30
Ⅴ.日本発!加速度センサで見えない状態を見る監視技術(IoTの切り札) AE
講師:西本重人(日本フィジカルアコースティクス(株))
日本の研究者によって開発されたAE測定法は,機械の診断では主に振動加速度より高い周波数領域を対象とします.したがって,機械の損傷には振動に変化が現れる前に検知できるものもあります.AEの歴史や測定法,機械の診断例,機械の診断に関するISO規格について紹介します.

定 員 60名(申込み先着順により定員に達ししだい締め切ります.)

会場
〒162-0814 東京都新宿区新小川町4番1号 KDX飯田橋スクエア2階
電話03-4335-7610(代表)
JR中央・総武線各駅停車「信濃町駅」駅前(徒歩1分)[JR信濃町駅は黄色の各駅停車のみ]
都営大江戸線「国立競技場駅」(徒歩6分)
会場URL
http://www.jsme.or.jp/japanese/contents/01/11.html
参加登録費

会員・協賛団体会員18,000円(学生員5,000円),会員外28,000円(一般学生10,000円)
いずれも教材1冊分の代金を含みます.聴講料は開催日の10日前までに着金するようご送金願います.なお,聴講券発行後は取消しのお申し出がありましても聴講料は返金できませんのでご注意願います.

申し込み先

https://www2.jsme.or.jp/fw/index.php?action=kousyu_index&gyojino=16-110
よりお申し込みの上,聴講料をご送金下さい.開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.なお,当講習会では銀行振込の払込票等をもって領収書に代えさせて頂き,聴講券(兼領収書)は発行致しませんので,当日はお申込み時の自動返信メールを印刷の上,会場受付までお持ち下さい.本会所定の領収書がご入用の場合には http://www.jsme.or.jp/japanese/contents/02/receipt.html
をご参照の上,別途お申し込み下さい.

問い合わせ先

荒木弘尊【電話03-4335-7616/E-mail:araki(at)jsme.or.jp】

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