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2014年度部門表彰者の声:功績賞

工学院大学 工学部機械システム工学科
鈴木 健司

 この度は、部門功績賞を賜り、大変光栄に存じます。このような栄誉ある賞をいただくことができましたのも、これまでお世話になりました主査・運営委員会メンバーをはじめ、部門登録者各位、学会事務局の方々のご指導、ご高配の賜物であり、ここに厚く御礼申し上げます。

 私は、2003年と2005年に、部門幹事としてはじめてIIP部門の運営に関わらせていただきました。それ以降、編集委員会、事業委員会などの仕事を経験し、2012年度に副部門長、2013年度には部門長を拝命いたしました。その間、私自身の研究分野も、磁気ディスクのトライボロジー、MEMS、バイオミメティクスと変化してきており、IIP部門がカバーする多くの研究領域に携わることができ、多くの先生方からご指導、ご支援をいただきました。また、2007年度からは学生サマースクールの企画、運営にも参加させていただき、将来を担う学生たちの技術的な交流をサポートしてきました。サマースクールを通して知能化分野の先生方にも大変お世話になりました。まさにIIP部門に関わる多くの方々に研究者として育てていただいたと感じており、本部門には大変感謝しております。

 私が部門長を務めていた時期を振り返りますと、部門長としては新しいことがほとんどできず反省しておりますが、この頃から、特に情報機器に関わる産業界は急激に変化し、IOTなど社会全体の変革をもたらすような新しい技術や概念も生まれてきています。このような社会の変化に応じて、部門が扱う研究領域も変化していく必要があると感じております。また若手や企業の研究者にとって魅力的な学会活動のあり方を模索していく必要もあります。これらは非常に難しい課題ではありますが、部門の皆様の英知を結集し、少しでも良い方向に前進していけることを願っております。

 ところで、以前はIIP部門の一分野として発展してきたマイクロ・ナノ工学が、部門として独立し、3年間の見習い期間を経て次年度より正式な部門として活動を開始することになりました。私は次年度のマイクロ・ナノ工学部門の部門長を仰せつかっております。IIP部門との連携を保ちつつ、両部門の活動を活性化させお互いに発展していけるよう、微力ながら努力して参りたいと思っております。

Last Modified at 2016/2/18