日本機械学会「機械遺産」  機械遺産 第16号/MECHANICAL ENGINEERING HERITAGE NO.16
無停止杼換式豊田自動織機(G型)
第1号機

Non-Stop Shuttle Change Toyoda Automatic Loom, Type G
 この織機は、豊田佐吉翁が究極の目標に定め、生涯をかけて発明、完成させた完全なる自動織機で、高速運転中に少しもスピードを落とすことなく杼を交換してよこ糸を自動的に補給する自働杼換装置をはじめ、たて糸やよこ糸が切れた時に機械を自動的に停止させて不良品の発生を未然に防止する自働停止装置ほか、佐吉の研究と創造による50余件の発明、考案にもとづき、紡織一貫する大規模で長期に亘る完全なる営業的試験運転を重ねた25の自働化、保護、安全および衛生等の機構、装置を装着し、更に、それらを互いに連携作動させるなどして、生産性を一躍20倍以上に、また織物品質も画期的に向上させ、世界一の性能を発揮させたのである。
  そのうえ、こうした総合的性能に合わせ、稼動に伴う諸設備・人件費等も大幅に縮小されるなど、経済性でも世界一と評価を得た。折しも工場法の改正(女子年少者の深夜業の禁止)をひかえ、また世界的課題の「産業経営合理化対策」など、非常な期待を持って迎えられ、国家の危機を救い、逆に織布業を世界的レベルにまで躍進させるなど、日本の産業近代化の先駆をなした。また、当該機は広く各国の繊維産業の発展に多大に貢献するとともに、世界のトップメーカーのイギリスのプラット社に技術供与する等々、トヨタグループ生成・発展の基になった、その記念的第一号機である。
《所蔵:株式会社豊田自動織機(写真提供)》
公開
トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館
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●HPアドレス: http://www.tcmit.org/

 

 

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