平成8年度部門賞報告

第5技術委員会委員長 本間恭二(電気通信大学)

 平成8年度の材料力学部門賞(功績賞、業績賞)は、第5技術委員会の審議の結果下記の4名に決まり、平成8年10月3日の材料力学講演会(三重大学)において小倉敬二部門長より表彰状と盾が手渡された。なお、大内田氏は体調を崩され、授賞式当日は欠席された。
 以下に受賞理由等を簡単に述べる(年功順)。

[功績賞]

大内田 久 氏
受賞理由:金属疲労の分野で学術ならびに技術の発展に貢献した功績。
 氏は日本の技術が進展する以前の昭和16年から一貫して主に金属疲労の研究に打ち込まれ、この分野の産業界の技術および学術研究の発展と完成に多大な寄与をされた。

中村 宏 氏
受賞理由:車輛台車の強度設計及び各種機械部品の安全性の確保における技術の発展に貢献した功績。
 氏は長年鉄道車輛の設計、特に新幹線の安全走行の実現に顕著な功績をあげられた。また後年には後進の指導にも優れた手腕を発揮された。

西岡 邦夫 氏
受賞理由:鉄道車輛用部品の安全性確保と各種鉄鋼材料の疲労強度の研究に貢献した功績。
 氏は長年に亘って鉄道車輛品をはじめとする各種鉄鋼材料の研究を行い、新技術、新製品の開発と実用化に多大な成果をあげられた。

[業績賞]

駒井 謙次郎 氏
受賞理由:広く機械材料の環境強度の分野で独創的な研究業績をあげ、材料力学の発展に貢献した功績。
 氏の研究は、金属の腐食疲労、応力腐食割れ、先端材料の強度と破壊に及ぼす環境効果、画像処理のフラクトグラフィーなど多岐に亘り、多数の研究業績をあげられた。



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