実験力学先端技術国際会議(ATEM'97)7月25日(金)、26日(土)和歌山で開催


ATEM'97組織委員会委員長 森本吉春(和歌山大学)

 日本機械学会の創立100周年を記念して材料力学部門主催の国際会議ICM&M'97 が7月20日〜22日に東京で開催されます。その会議に引き続いて、やはり材料力学部門主催で7月25日(金)、26日(土)に和歌山において実験力学先端技術国際会議 (International Conference on Advanced Technology in Experimental Mechanics, at Wakayama,略してATEM'97, Wakayama) を開催します。米国実験力学会、欧州実験力学常設委員会、英国ひずみ測定学会、スロバニア実験力学会が共催です。なお、24日にテクニカルツア−、27日にポストコンファレンスツア−を予定しています。
 本国際会議は金沢工業大学で行われた ATEM'93、青山学院大学で行われたATEM'95に続いて第3回目となるものです。アジアにおける実験力学関係の国際会議シリーズとして重要な会議となってきました。今回は、和歌山大学の新設のシステム工学部の新校舎で行う予定で、3年前にお引き受けしたのですが、校舎完成が当初の見込みより遅くなり、和歌山大学の向いにある(株)ノーリツ鋼機さんの立派な研修センターをお借りすることになりました。
 募集テーマは実験力学に関する先端的な手法およびその応用となっています。一般講演と下記のオーガナイズドセッションを設けます。

(1) Mechanical behavior at elevated temperatures
(2) Fracture mechanics and dynamic failure
(3) Inverse analyses: Computation-assisted understanding of Observations
(4) Micromechanical testing

 基調講演3件を予定しており、現在講演者の人選中です。また、通常の口頭発表以外に、コンピュータやビデオやOHP等の情報機器を用いて従来のポスターセッションの機能を高めたテーブルセッションを設けます。ATEM'93以来好評のセッションです。すでに、100件以上の講演申し込みがあり、約3分の1が海外からの申し込みです。現在、審査中です。機器展示会やカタログ展示会、和歌山の物産展示会も計画しています。
 いままで、和歌山ではこのような国際会議が開かれたことがなく、ぜひ成功させようと、地元のボランティアなど多くの方の協力やアイデアをいただいています。地元の一般市民による歓迎会も計画されています。外国人に対してはホームステイや市内観光案内、通訳のボランティアなどの申し出もいただいています。
 また、24日に住友金属工業、ノ−リツ鋼機、島精機の工場見学テクニカルツア−および地元の歓迎会、25日に懇親会、25、26日に和歌山城、漆器会館、マリーナシティ、黒潮市場などの同伴者用シティーツアー、27日に高野山へのポストコンファレンスツアーも計画しています。会議の前後に、白浜、串本、潮岬、太地、勝浦、那智、熊野古道など南紀に足を伸ばしてしていただくのもよいでしょう。
 和歌山県は本州最南端の潮岬を持つためか交通の不便なところと思っておられる方がかなり多くおられますが、和歌山市は大阪市内や関西空港から1時間以内で来ることができる非常に便利なところにあります。とくに今回会場となるノーリツ鋼機や和歌山大学は和歌山県と大阪府の府県境近くにあります。南紀も白浜空港の改修やJRの高速化や高速道路の一部開通などによりかなり行き易くなりました。和歌山県では、いままでに日本機械学会の行事が行われたことがほとんどありません。チャンスです。ぜひお越し下さい。Welcome to Wakayama!


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