日本機械学会2001年度年次大会について
                     福井大学 朝倉俊行


 2001年年次大会は本年福井市で開催されますが,特別企画78件,講演件数1,336件その他多数の行事が予定され大変盛大な学会になると思われます.部門関連の概要を報告しますので奮ってご参加下さい.(ホームページ:http://www.jsme.or.jp/2001am/



1.開催日,会場

 2001年8月27日(月)〜 30日(木)の4日間
 会場:第1会場(写真参照) 福井大学(福井市文京3-9-1)
     第2会場(写真参照) 福井工業大学(福井市学園3-6-1)
     両大学間(約3km)にはシャトルバスを走らせます。

 特別講演:8月29日(水)午後
         福井工業大学(金井記念講堂)
         講演 放送大学長 吉川弘之
         題目「これからの科学技術研究」

 懇親会:8月29日(水)18:30-20:30
       福井工業大学健康増進センターにて開催


2.特別行事企画
 ロボメカ部門の関連企画を紹介します.

2−1 研究発表セッション
 部門単独
 (1) マイクロ・ナノ作業(マイナーチェンジ) 担当:新井健生(阪大)
 部門横断
 (2) 機械力学・計測制御部門との共同企画
   機械・構造物のヘルスモニタリング
   担当:曽根 彰(京工繊大)
 (3) 機械力学・計測制御部門との共同企画
   機械・メカトロシステムにおける複雑 系の発現機構の解析・制御・応用
   担当:三上貞芳 (はこだて未来大)
 (4) 情報・知能・精密機器・機素潤滑設計
   部門との共同企画
   センサ・アクチュエータシステムとその知能化−実環境で活躍するメカトロニクスをめざして−
   担当:野村由司彦(三重大)
 (5) バイオエンジニアリング部門との共同企画
   バイオエレクトロニクス・バイオロボットの要素技術・理論とシステム化技術
   担当:原田研介(広島大)
 (6) バイオエンジニアリング部門との共同企画
   福祉・介護及び高齢化支援工学,肢(背)損支援とリハビリテーション及び医療福祉ロボット
   担当:原 利昭(新潟大)
 (7) バイオエンジニアリング部門との共同企画
   ヒトの運動機能(手腕系・下肢系,脊椎系,関節系など)/生物の運動機能(バイオミメティクス)とバイオロボット
   担当:下山 勲(東京大学)

2−2 基調講演(60分)
  講演:水川 真先生(芝浦工大)
  題目:ヒューマンロボットインタラクションと物理エージェントとしてのロボット

2−3 先端技術フォーラム
(1)題目:知能ロボット 知覚・身体性・行動
趣旨:ロボットは,基本的に[知覚]-[意思決定]-[行動]部に構成されてきた. 近年の研究では,これらのモジュール間での密接な情報処理により高度な知能が発現しうると考えられている.特に,アフォーダンスの理論では,”知覚−行為循環”の重要性が示唆されている.本フォーラムでは,知覚,アフォーダンス,身体性,感情,主観,意識等の観点から次世代の知能ロボットに関する討論を行う.
 パネリスト:
 (a) 三嶋博之(福井大学附属教育実践研究指導センター):知覚と行為への生態学的アプローチ
 (b) 岡田美智男(ATR 知能映像通信研究所):関係形成としてのコミュニケーション
 (c) 椹木哲夫(京都大学):Human-Robot Shared Autonomy System における知覚循環・身体性・インタラクションの意義
 (d) 柴田崇徳(機械技術研究所):身体的相互作用が主観的解釈に及ぼす影響について

(2) 機素潤滑設計部門との共同企画
 題目:「アミューズメント/エンターテインメント/ペットロボット」
 趣旨:最近大きな関心を集めているアミューズメント/エンターテインメント/ペットロボットの現状と将来,研究成果を分かりやすく解説する.
 講演者
  (a) 田中孝之(電気通信大学)
  (b) 三宅徳久(日立製作所)
  (c) 柴田崇徳(産総研)
  (d) 大中慎一(NEC)

2−4 ワークショップ:交通・物流部門との共催
 題目:ITS技術の現状と将来
 趣旨:現在,道路交通の問題点として渋滞,事故などの諸問題を解決しインフラの有効利用を目指してITS(高度道路交通システム)研究が世界中で活発に進められている.このワークショップでは,ITSの現状と今後の課題について,情報通信,車両運動制御,環境認識,ヒューマンインタフェイス,AHSの研究状況と技術的動向について広く議論する.
 パネリスト:
  (a) 加藤 普・津川定之(機械技術研究所):車車間通信を用いた車両の協調制御について
  (b) 藤岡健彦(東京大学工学部): DGPSを用いた車両運動制御について
  (c) 相馬 仁(新潟大学工学部): ITSにおけるヒューマンインターフェイス
  (d) 保坂明夫(AHS研究組合走行支援道路システム開発機構):AHSの現状と将来
  (e) 津村俊弘(大阪工大情報科学部): パーソナルナビゲータの最近の動向−歩行者のためのITS−

なお,詳細はホームページ:http://www.jsme.or.jp/2001am/を参照してください.



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Last Update :  2001/5/11

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