大会委員長挨拶


大会委員長写真

日本機械学会 2007年度年次大会・大会委員長
大場 謙吉
(関西大学工学部 教授)


 大会委員長としてご挨拶申し上げます。
 日本機械学会の2007年度年次大会が2007年9月9日(日)〜12日(水)の4日間にわたり関西大学(大阪府吹田市)において開催されることになりました。
 関西大学は明治19年(1886年)設立の関西法律学校を前身とする120年の歴史を持つ大学ですが、工学部の設立は昭和33年(1958年)と比較的新しく、2008年にちょうど創立50周年を迎えるところです。この関西大学工学部にとりまして重要な節目の時期に日本機械学会の年間の最大行事である年次大会を開催できますことは、まことに光栄であり、有意義なことと考えております。
 大会委員会には近隣3市の担当役員が入り、さらに顧問として当該3市長に加わって頂き、社会・地域連携を重視した布陣を敷いております。実行委員会は関西大学と大阪大学の教員を主力とし、それに加えて関西地区の他の大学、企業からの委員および機械学会の20部門と1専門会議からの推薦委員から構成され、実行委員長の小澤守・関西大学教授のもと鋭意準備作業を進めております。
 本年次大会(大会メッセージ:機械と人間・社会・地球の調和)のテーマは、
 1. 人材育成とものづくり力強化
 2. バイオ・医療
 3. エネルギー・環境・経済の調和
の3つであります。この3テーマは情報・通信も含めて日本の科学技術の最重要課題でありますが、理事会の方針に沿ってそれぞれのテーマについて複数の部門、支部等が連携して基調講演、シンポジウム、パネル討論、セッションあるいは市民フォーラム等を立ち上げ、それによって本年次大会の基調を構成すると共に、科学技術創造立国の道を歩む日本社会へ向かって技術者・科学者集団としての日本機械学会から強いメッセージを発信しようと考えております。
 本年次大会では、40室以上の会場に分かれて学術講演(特別講演、基調講演、一般講演)、シンポジウム、ワークショップ等が行なわれ、並行して、機器展示、カタログ展示、ブックフェア、見学会、同好会、懇親会が開催されます。 さらに、社会との連携を重視した市民フォーラム、産学官連携フォーラム、安全問題に関する模擬裁判、ロボット実演コーナー等の多彩な行事が計画されています。機械学会会員の皆様のご協力が無ければ、全ての行事の遂行は困難です。奮ってのご参加とご協力をお願い申し上げます。

 学会会場は関西大学千里山キャンパス内の並んで建っている工学部講義棟と総合学生会館「凛風(りんぷう)館」および隣接する経商学舎で懇親会、昼食を含む全ての行事を行なうことが出来ます。非常にコンパクトで、大会参加者にとって利便性の高い、使い易い会場構成となるよう心がけております。また、本キャンパスの立地は大阪の都心に近く、JR新大阪駅、伊丹空港からのアクセスも便利ですので、多くの学会会員の皆様のご参加と講演発表をお待ちいたします。
 最後に、本年次大会に対し多大のご配慮を頂いております理事会、部門委員会、支部、本部事務局の皆様、および大会委員の方々に厚くお礼申し上げます。