研究分科会へ

RC205


 
1. 分科会名称   『歯車装置に関する実用技術革新のための調査研究分科会』
2. 主査名

  井上 克己(東北大学大学院工学研究科教授)

3. 設置期間   2003年4月〜2005年3月までの2年間
4. 活動目的・内容  運動と力の伝達はすべての機械に必須の機能であり,製造業の中心にある機械工業では,いくつもの伝動装置が提案され使用されております.その中で,歯車装置は信頼性,効率,負荷容量など,多くの点で他の伝動機構に優っています.
 一定水準の歯車技術は既に確立していると考えられていますが,その複雑な高度技術を維持していくのは容易ではなく,現実に過去にも増して重大なトラブルが頻発しております.この問題の解決なくして日本の産業基盤の安定はあり得ず,歯車産業にも将来はありません.一方,歯車装置産業の競争は激烈を極めております.このような状況の中で日本の歯車産業が国際競争力を維持向上するためには,従来にも増して負荷能力,効率,信頼性を高め,小型軽量,高効率,高静粛性の歯車装置を低コストで製造するための技術革新が不可欠であります.また,それを担う技術者・研究者の育成も重要課題です.
 これらの問題に対処するため,標記の調査研究分科会を設置し,産業界と大学等の研究機関が協力して,
・過去と現在の歯車装置実用例の分析に基づく歯車技術の継承と革新に関する調査研究
・損傷確率表現を導入した歯車の強度評価とこれに基づく設計技術の提案
・歯車の精度と性能に関する実験および実績収集とこれに基づく評価
・歯車設計・製造に関する最新技術の情報収集と分析,国際会議論文抄録集の作成
などを実施します.また,年4回の全体分科会を開催して,
・上記の調査研究で得られた技術情報の提供
・歯車の最新技術情報の提供と動向の分析
・見学会や技術相談の実施
などを行い,技術者間の情報交流と若手技術者への技術の継承を促進いたします.
5. 参加負担金   25万円(年間)     ×2年    
6. 問合せ先  井上 克己
 東北大学大学院工学研究科機械知能工学専攻
 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉01
 TEL: 022-217-6910   FAX: 022-217-6911
 E-mail: inoue@elm.mech.tohoku.ac.jp

 
 



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