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RC210


 
1. 分科会名称 『多様化する燃料と次世代動力システムの最適化に関する研究分科会』
2. 主査名

後藤 新一                                                                                         (独立行政法人 産業技術総合研究所 エネルギー利用研究部門クリーン動 力研究グループ グループリーダ)

3. 設置期間 2003年6月〜2005年5月(2年間)
4. 活動目的・内容 近年、地球環境の観点からは温室効果ガスの低減や可採年数の限られた化石燃料への依存軽減、都市環境の観点からは大気汚染物質の排出量低減が急務となっている。特に大都市部ではディーゼル車の規制を検討する動きがあり、既存の化石燃料と新燃料を適材適所に有効利用すること、および内燃機関と燃料電池等その他の動力システムを、必要と場合に応じて使い分けることも不可欠である。環境負荷低減技術として新燃料および次世代動力システムの採用は有効である反面、その種類も多数報告され、燃料供給システムまで含めた総括的な議論が必要と考えられる。
これまで将来に向けた低環境負荷型燃料とその利用技術を対象とした研究分科会として,RC122「環境調和型石油・石油代替燃料とそのカスケード的利用技術に関する研究分科会」(主査:北海道大学 伊藤献一教授),RC138「低炭素燃料の高効率・環境保全コンカレント燃焼技術に関する研究分科会」(主査:同 上),RC154「低環境負荷型の新燃料とその高効率利用技術に関する研究分科会」(主査 早稲田大学 大聖泰弘教授),RC174「低炭素含酸素型新燃料とその高効率利用技術に関する研究分科会」(主査 茨城大学 梶谷修一教授),RC193「燃料と動力源の調和による環境負荷低減に関する研究分科会」(主査:慶應義塾大学 飯田訓正教授)を設置し,活発な活動を行ってきた。
本研究分科会では、添加剤も含めた多様化する燃料のそれぞれが持つポテンシャルの評価、各種燃料と動力システムの相互適合化、および燃料供給システムを含めた次世代動力システムの最適化を検討し、既存化石燃料を使用する内燃機関に対抗し得る低環境負荷型次世代動力システム実用化への指針を得ることを目的とする。具体的には、ジメチルエーテル(DME)およびGTL燃料(Gas to Liquid)など天然ガスの有効利用、燃料のライフサイクルを考慮したバイオ燃料の導入による二酸化炭素の低減、水素を2次エネルギーとする燃料サイクルの導入をふまえた燃料電池の開発、新燃料供給システム開発指針の検討などを予定している。
 自動車用動力システムの環境負荷低減を図るには、既存化石燃料を含めた多様化する燃料と動力システムの相互適合化が不可欠であり、その技術開発の一端を本研究分科会で見いだすことができれば、その工学的効果および工業的効果は大きい。燃料と動力源の相互適合化には、具体的な燃料特性評価技術、燃焼技術および直接エネルギー変換技術に対する新たなブレイクスルーが必要であり、その成果は我が国の環境問題・エネルギー問題に関連し、新たな産業創生と持続的発展に寄与する。さらに燃料供給システムを含めて新燃料および次世代動力システムを検討することで、実用化および商業化を視野に入れた研究の推進が可能となり、新燃料による新しい市場形成の可能性が期待できる。 
5. 参加負担金 40万円(年間)     ×2年    
6. 問合せ先 小熊 光晴
  独立行政法人 産業技術総合研究所
  エネルギー利用研究部門クリーン動力研究グループ
  〒305-8564 茨城県つくば市並木1-2
  Tel:029-861-7863  Fax:029-861-7863
  E-mail:mitsu.oguma@aist.go.je

 
 



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