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RC223



 
1. 分科会名称

  『知識経済社会の共創型産業プロセスに関する研究分科会』

2. 主査名

   寺野 隆雄
 (東京工業大学 大学院総合理工学研究科 教授)
  

3. 設置期間   2005年6月〜2007年5月(2年間)
4. 活動目的・内容 現代社会において、知識のもつ経済的価値は非常に高くなっている。ここで、知識には、データや観測事 実、マニュアルといった明示的なものから、コンピュータシステム、あるいは、匠のわざといった暗黙的なものまで含まれる。機械学会に直接間接に関連する対 象分野の研究開発においても、「知識経済社会」の観点からシステムを扱う姿勢が必要とされる。人工知能、ナレッジマネジメント、データマイニング、チャン ス発見といった最新の知的情報技術の動向を理解して、知識経済社会の分析を行うことは重要である。
いっぽう、設計・生産から製品の利用・廃棄に至るまでの産業プロセス全般において、プロセス全体を把握できない参画者が部分的に共同しながら、創造・生 産・管理を行うという「共創型」の活動が注目を集めている。これには、これまで我々が扱ってき各々の専門分野に属する工学的な課題ばかりでなく、問題活動 の場と当事者間のインタラクションなどの認知的な問題や、生産者間あるいは消費者間の共同作業などの経営科学の問題など非常に広い範囲の課題が含まれる。 これは、従来の自律分散システムや創発システム、あるいは、エージェントによる問題解決アプローチを含むより先進的な概念であり、ITをより高度に利用す るためには不可欠であると考えられる。
本研究分科会では、我々がこれまで実施してきたRCにおけるヒューマン・マシンの調和、不確定環境への対応、分散型人工システム、産業プロセス知能化、モ ノづくりのための技能などに関する研究開発活動を踏まえて、さまざまな産業プロセスを「知識」と「共創」の概念から捉えなおす。そして、研究者委員と企業 委員間の討論を通じて、我が国の将来の産業プロセスに関する展望を得ることを目的とする。

5. 期待される研究成果 産業プロセスを「共創型」の活動として理解することで、「知識経済」の意義が明 らかになり、これによって、高度な産業システムを実現するための指針が得られることが期待される。さらに、これらの概念を具体化することで、知識発見や分 散エージェントの理論を適用・発展させた新たなアプリケーションやソリューションが得られる可能性が高い。
 これによって、今後、新たに、より高度な個別の産学連携プロジェクトが開始されるという波及効果が得られる。

6. 参加負担金   20万円(年間)     ×2年     
7. 問合せ先  分科会主査  寺野隆雄
 東京工業大学 大学院総合理工学研究科
 〒226-8502 横浜市緑区長津田町4259
 Tel/FAX: 045-924-5583
 E-mail:terano@dis.titech.ac.jp


 



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