一般社団法人日本機械学会
イノベーションセンター 研究協力事業委員会所属分科会

RC264


 
1. 分科会名称

 『先進計測法および数値解析モデリングに基づく燃焼制御の高度化に関する国際協力研究分科会』

2. 主査名  川那辺 洋 (京都大学
3. 設置期間  2014年4月〜2016年3月(2年間)
4. 活動目的・内容

 
 
近年,ますます強まるCO2排出低減の要求に加え,昨今の原油価格の高騰は,新エネルギーの開発とともに,現行の化石燃料の効率的な利用をさらに強く求める要因となっている.内燃機関を含む燃焼機器においては,より高度な燃焼制御技術が求められており,燃焼現象の解明と精度の高い数値モデルの構築が不可欠である.このためには,光学的手法による計測診断技術に加えて,数値解析手法により,物理 化学的に現象を理解することが有効である.本分科会ではこれらの要求に対し,国内外の研究者と情報交換するとともに,企業技術者との交流によって関連分野の知識・経験のみならず,データを広く共有し,産業界・社会の要求に沿った研究・開発支援を目指す.
 このような観点に基づいて,本分科会では調査研究と基礎研究を平行して実施する.調査研究としてはエネルギー技術における世界的な課題に対する国際交流を活動の中心として位置づける.すなわち,IEA(国際エネルギ機関)の「燃焼における省エネルギーと環境保全研究」(Task Leaders Meeting, TLM)へ参加して情報交換するとともに,各種共同研究タスクに加わることにより日本の国際貢献への責務を果たす.さらに,これにより得られた知見に基づき燃焼場の流動解析および燃焼の化学反応における共同研究ワーキンググループを立ち上げ,各種データおよび計算モデル・結果の共有利用を可能とする.
 これらにより,国内外の最新計測法および解析モデルをいち早く取り入れ活用することができるとともに,産学における燃焼現象に関する知見およびデータを共有・利用できるようになる.

5. 期待される研究成果 
(1)本分科会で得られる委員からの基盤的および先端的情報は次世代環境対応型燃焼技術開発の推進に有用である.
(2)研究者委員の知識と知的応用力を参加企業委員も共有するものとなり,研究者委員は工業的に意義のある研究ニーズを理解・把握できる.前身RCにおいて活動してきた流動・混合気形成に関する数値解析を対象としたワーキンググループに加えて,現RCにおいて活動している着火・燃焼反応をテーマとしたセミナーにより共同研究活動を進める.
(3)IEAの国際協同研究への参加は日本として国際的に貢献している.企業は,IEAの活動に前向きな会社として認知され,社会的なPR効果がある.また,東(南)アジアの研究者と連携し,環境保全と資源保護に貢献する.
(4)海外の先端的な情報を迅速に入手・提供し,随時,研究者側委員と会社側委員の情報交換の場を設ける.
6. 参加負担金  30万円(年間)×2年 
7. 問合せ先


 川那辺 洋 京都大学 エネルギー科学研究科 准教授
  (主査)  TEL: 075-753-9119, FAX: 075-753-9118, e-mail: kawanabe@energy.kyoto-u.ac.jp
        住所: 〒606-8501 京都市左京区吉田本町


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