バイオエンジニアリング部門ML登録会員の皆様へ #複数のMLへ配信しております。  重複してお受け取りになられた場合はどうかご容赦下さい。 名古屋工業大学 出口真次・杉田修啓 日本機械学会バイオエンジニアリング部門 第39回「生体機能の解明とその応用に関 する研究会」および 日本生体医工学会 第155回「バイオメカニクス研究会」合同開催のご案内 「生体機能の解明とその応用に関する研究会」 主 査  松本 健郎 (名古屋工業大学) 幹 事  杉田 修啓 (名古屋工業大学) 「バイオメカニクス研究会」 研究会長 坂本 信  (新潟大学) 幹 事  出口 真次 (名古屋工業大学) 「生体機能の解明とその応用に関する研究会」および「バイオメカニクス研究会」で は、下記要領にて研究会を合同開催いたします。今回は「細胞・分子バイオメカニク ス研究の新しい拡がり」と題しまして、この分野の第一線でご活躍中の先生方による ご講演を予定しております。また、研究会終了後にはささやかではありますが懇親の 席も設けておりますので、皆様、是非ご参加下さいますようお願い申し上げます。 *準備の関係上、懇親会・情報交換会にご参加予定の方は事前に杉田 (sugita.shukei@nitech.ac.jp)または出口(deguchi@nitech.ac.jp)までご連絡い ただけますようお願い申し上げます。 ******************************* 記 ○日時:2015年2月23日(月)16:00-18:20 ○場所:名古屋工業会館・4階・大会議室 (名古屋市昭和区狭間町4、JR・地下鉄鶴舞駅徒歩10分) http://www.nagoya-kogyokai.jp/map *JR・名古屋市営地下鉄鶴舞駅下車、名工大方面に向かい、名工大      正門前信号を右折、最初の交差点角の建物です。 *名工大側は歩道がありませんので、鶴舞公園側をご通行ください。 ○主題:「細胞・分子バイオメカニクス研究の新しい拡がり」 ○プログラム: 16:00-16:10 松本 健郎(名古屋工業大学)開会の辞 16:10-16:45 上野 裕則(愛知教育大学) 16:45-17:10 加藤  輝(自然科学研究機構) 17:10-17:20 休 憩 17:20-17:55 作村 諭一(愛知県立大学) 17:55-18:20 松井  翼(名古屋工業大学) 18:30-19:30 懇親会・情報交換会(同会場) ○発表要旨: 16:10-16:45 上野裕則(愛知教育大学 分子機能・生命科学専攻・講師) 「繊毛・鞭毛ダイニンの遺伝子発現解析と3次元構造解析」 近年、ほぼすべての細胞に繊毛と呼ばれる細胞小器官が存在する事が報告されてお り、様々な組織表面の流れや細胞運動に関わっているほか、運動性を持たず細胞外セ ンサーとして機能するものもある。本研究発表では、主にマウスの気管繊毛、精子鞭 毛、腎臓の一次繊毛に着目し、繊毛・鞭毛運動の原動力であるダイニンの遺伝子発現 解析と免疫染色法による局在解析を行った。また、気管繊毛、精子の鞭毛については クライオ電子線トモグラフィー法を用い、詳細な3次元構造を得ることに成功したの で報告する。 16:45-17:10 加藤輝(自然科学研究機構 新分野創成センター・イメージングサイエ ンス研究分野・特任助教) 「器官形成における細胞動態解析のためのソフトウェア開発とデータ解析」 生物の器官は、胚発生期において平板状の細胞群が巧みに折れ込む過程を経る事で立 体的かつ複雑な構造を構築することで形成される。この現象を理解するためには、器 官原基を構成する個々の細胞の形態及び動態を計測する必要がある。本研究会では、 生体の顕微観察による多次元画像から個別の細胞輪郭を抽出、立体細線化骨格として モデル化する系を始めとする、器官形成を定量的に解析するソフトウェアの開発及び 実際の実験系への適用例について紹介する。 17:20-17:55 作村諭一(愛知県立大学 情報科学部・准教授) 「細胞性粘菌の運動の数理モデル」 細胞性粘菌は運動性のモデル生物として多 くの研究がなされている。走性にかかわる上流シグナルに関する研究や、運動そのも のの特性を解析する研究などがある。本研究では、myosin IIの実験観測に基づいた 細胞骨格の制御を現象論的に数式表現し、細胞性粘菌の運動を計算した。その結果、 実験で観察される基質の硬さに対する走性を数理モデルで再現することができた。 17:55-18:20 松井翼(名古屋工業大学 おもひ領域・特任助教) 「筋肉線維とは異なるストレスファイバーの収縮特性」 非筋細胞内でアクトミオシン収縮により発生する力は主にストレスファイバーに よ るもので、形態の形成、増殖、分化や自死などの機能調節と密接な関 係があ る。こ の力と機能の連関を解明するためin vitro収縮実験系を構築し、ストレス ファイ バーの収縮特性を計測した。ストレスファイバーは筋原線維とは異なり、 負荷に対 して敏感であることが明らか となった。また機能と構造、化学・力学 連関を明らか にするため立ち上げたイメージング実験系についても紹介したい。 ******************************* -------------------------------------------------- 名古屋工業大学 大学院工学研究科しくみ領域 杉田 修啓(Sugita, Shukei) Address: 〒466-8555名古屋市昭和区御器所町 Tel&Fax: 052-735-7125 E-mail: sugita.shukei@nitech.ac.jp --------------------------------------------------