バイオエンジニアリング部門 メーリングリスト登録者各位                            主査 大橋 俊朗 下記の要領にて第47回「計測と力学-生体への応用」研究会(共催)を開催いた します. 多数のご参加をお待ちしております.なお,本研究会は日本機械学会北海道支部 バイオメカニクス 懇話会第18回講演会の共催として開催いたします. ------------------------------------ 記 ------------------------------ ------                                         2015年2月7日            日本機械学会北海道支部 バイオメカニクス懇話会                   第18回講演会 (共催:日本機械学会北海道支部,日本機械学会バイオエンジニアリング部門 「計測と力学     -生体への応用-」研究会,日本生体医工学会専門別研究会「バイオメカ ニクス研究会」                                        主査 大橋 俊朗 下記の要領にて第18回講演会を開催いたします.本講演会は日本機械学会北海道 支部特別講演会, 日本機械学会バイオエンジニアリング部門第47回「計測と力学-生体への応用-」 研究会,日本生体 医工学会専門別研究会「バイオメカニクス研究会」第154回研究会と共催いたし ます. 多数のご参加をお待ちしております. 日 時:2015年2月19日(木),14:00?17:00 場 所:北海道大学大学院工学研究院・工学部 大会議室A1-17室     http://www.eng.hokudai.ac.jp/building/?place=outer 14:00?15:00 講 師:Prof. Geoff Stevens(The University of Melbourne, Australia  Laureate Professor) 演 題:Biomaterials and Soft Tissue Engineering 要 旨:Although significant advances have been made in tissue engineering and biomaterials over the past decade, the goal of regenerating a vascularised three dimensional soft tissue remains elusive. This presentation will expose the material issues both mechanical and surface chemistry to control immune response and biodegradation and show that coating technologies can be used in the short term to control immune and wound healing response, and are useful for drug and growth function delivery. Also there will be a description of a series of experiments where biodegradable scaffolds have been used as the basis for regenerating breasts damaged during mastectomy. 15:00?16:00 講 師:永山 昌史 准教授(北海道教育大学・旭川校) 演 題:脂肪細胞の機能を制御する脂肪滴の動き 要 旨:脂肪細胞は,生体内で脂肪蓄積を担う細胞であり,直径が100 μmを超え るような巨大な 脂肪滴で細胞質のほとんどが占められている.この脂肪滴は生理的に不活性なた だの「脂肪貯蔵庫」 ではなく,脂肪細胞にとって形態的・機能的に最も重要な細胞小器官である.つ まり,形態変化や 動きといった脂肪滴の動的性質が脂肪細胞における糖・脂質・エネルギー代謝の 調節・制御機構の 一端を担っていることが示唆される.以上を背景とし,我々は脂肪滴の動的性質 を切り口とした脂肪 細胞の機能解明に取り組んできた.これまでに,脂肪分化にともなう脂肪滴の生 成・成長過程および 脂肪分解にともなう脂肪滴の収縮・消失過程をタイムラプス顕微鏡観察すること に成功している. これらの結果を詳細に検討したところ,従来のモデルとは異なる挙動を示すこと が明らかとなった. 本講演では,脂肪滴の挙動を動画で紹介するともに,脂肪滴の動的性質と深く関 連しているであろう 細胞質内の力学的な環境についての意見交換をしたい. 16:00?17:00 講 師:赤坂 司 准教授(北海道大学大学院歯学研究科生体材料工学教室) 演 題:歯の表面で微細構造をつくる:歯科治療応用を目指した微細構造への細 胞接着の検討 要 旨:歯周病などが原因で歯肉退縮が進行すると歯が脱落し,QOLを大きく損 ねることとなる. 治療として歯肉移植などの手術での回復が行われているが患者への負担は大きい ものの,それ以外 での簡単な治療法は現在のところない.もともと歯の表面には様々な微細構造が 存在し,歯を支え 歯肉との界面を保持する役割を持つ歯根膜には歯の表面からコラーゲン線維が垂 直に配向する微細 構造が存在する.もしコラーゲン線維の垂直構造が歯科治療の範囲で再現できれ ば,歯肉退縮の 治療法に繋がる可能性がある.本研究では,これらの微細構造を参考として歯科 材料やバイオマテ リアルにてマイクロ・ナノ構造をつくり,歯肉細胞が強く接着する構造や配向し たコラーゲン線維 を産生する構造をつくることを目指している.本講演では,歯科用コンポジット レジンやコラーゲン へのナノインプリント法を用いたマイクロ・ナノパターンの転写法を紹介すると ともに,得られた パターンへの歯肉細胞の接着挙動を紹介する. 問い合わせ先: 大橋 俊朗 北海道大学大学院工学研究院人間機械システムデザイン部門 Tel&Fax: 011-706-6424, Email: ohashi@eng.hokudai.ac.jp ------------------------------------------------------------------------ ------- ************************************************** 大橋 俊朗(Toshiro Ohashi) 北海道大学大学院工学研究院人間機械システムデザイン部門 〒060-8628 札幌市北区北13条西8丁目 Tel/Fax: 011-706-6424 E-mail: ohashi@eng.hokudai.ac.jp **************************************************