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部門長挨拶


部門長

第96期部門長 安達 泰治 (京都大学)

  1987年の設立から現在に至るバイオエンジニアリング部門の発展は目覚しく,機械工学を基礎として,バイオ・医療・福祉等の分野へと貢献し,その新たな基盤を固めると同時に,多様な分野へとフロンティアを拡大しながら,確固とした領域を形成してきました.先達のこれまでの多大なるご尽力に思いをはせ,次なる30年を切り拓くべく,微力ながら部門の新しい発展に努めて参りたいと考えております.ぜひ,皆様方のご支援,ご協力を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます.
  バイオエンジニアリング部門の最近10年間の登録者数は,およそ2,500名(1~5位)とほぼ一定であり,若手会員の恒常的な参加により,部門活動の活性状態が保たれています.年代別の会員数は,30代までが約34%,40代までを含めると約55%となり,その年齢構成からも良い代謝状態にあると感じます.一方で,機械学会全体の会員数の減少が,企業に所属する会員の数の減少によるものであることを考えると,当部門において,企業会員の比率が低いことがその裏返しとして見えてきます.近年,バイオ・医療・福祉関連企業における機械工学の重要性が増しており,企業会員の参加や産業化を見据えた企業との研究活動など,まだまだ部門としての成長の伸び代がありそうです.
  設立から30年を重ねますと,部門の中心世代も何度か交代しました.前期部門長の藤江裕道先生(首都大学東京)のリーダーシップの下,「若手による次世代戦略委員会」が発足し,今期から活動を開始しました.そこで交わされる議論を今後の部門活動にフィードバックしていきたいと考えています.例えば,バイオフロンティア講演会は,従来の開催趣旨に立ち返り,次の世代を担う若手の交流の場として活用すべく,バイオエンジニアリング講演会と合わせて,それらの開催形態や役割について議論を進めて行く予定です.
  機械工学の基礎学術分野をベースとして,バイオエンジニアリング部門は,常にフロンティアを切り拓きながら,次の時代の礎となるべく,同領域を踏み固めてきました.社会・産業へのつながりも重要であり,基礎から応用を意識しながら常に変化し続け,また,バイオエンジニアリング部門から産み出された新たなチャレンジが,他部門・他学会をも含めた大きな拡がりとして発展していく姿が,本部門の望むべき姿ではないかと思います.
  学際・融合・境界領域という言葉を初めて聞いてから久しく,バイオエンジニアリング部門は,この30年間で既に独自の領域を築いたと考えています.さらに,変化しながら現れる新たな芽生えを許容し,様々に拡がる多様性を確保しつつ,そこで根付いた分野が互いに影響を与え合い,あたかも生命体のように発展し続け,次世代の機械工学の要となる領域を形成していく.そのような部門でありたいと考えています.次なる30年を見据えて一歩ずつ努めて参りますので,どうぞよろしくお願い申し上げます.

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