第78期技術委員会および研究会の事業報告
電子材料,電子・情報機器関連技術委員会
Technical Committee on Electronic Materials and Electronic Devices/Components
| 役名 | 氏名・所属 |
|---|---|
| 委員長 | 宮崎則幸(九州大学工学研究科) |
| 幹事 | 于 強 (横浜国立大学工学部) |
| 委員 | 今期は委員長と幹事のみで運営し委員は任命していない. |
1999年7月27日~29日に慶応大学三田キャンパスで開催された1999年度年次大会において「エレクトロニクス実装における信頼性の諸問題」と題する半日のワークショップおよび同名のオーガナズドセッションを,計算力学部門,材料力学部門,熱工学部門合同で企画した。前者はこの分野の第一線で活躍されている6名の方から話題提供があった.また,後者でははんだ接合,パッケージ,内部配線など合計16件の一般講演があった.
1999年11月24日~26日に松山市で開催された第12回計算力学講演会において電子機器・情報機器設計と計算力学と題するオーガナイズドセッションを企画し,電子材料,内部配線, OA機器,パッケージ,はんだ接合等,合計35件の一般講演があった.上記に関連した強度,伝熱,流動等の内容が含まれ,機械工学の横型部門としての当部門の特色が出たオーガナズドセッションとなった点は特筆すべきであろう.また,35件の講演数は今回の講演会で最大のオーガナイズドセッションであった.
(執筆者:宮崎則幸)
境界要素法技術委員会
Technical Committee on Boundary Element Methods
| 役名 | 氏名・所属 |
|---|---|
| 委員長 | 田中正隆(信州大学) |
| 幹事 | 松本敏郎(信州大学) |
| 委員 | 青木 繁(東京工業大学),阿部和久(新潟大学),天谷賢治(東京工業大学),五十嵐 一(香川大学),井上裕嗣(東京工業大学),大西和榮(茨城大学),神谷紀生(名古屋大学),岸本喜久雄(東京工業大学),北英輔(名古屋大学),北原道弘(東北大学),登坂宣好(日本大学),西村直志(京都大学),速水謙(東京大学),廣瀬壮一(東京工業大学),福井卓雄(福井大学) |
境界要素法に関心を持つ大学関係者を中心に委員会を構成して,研究トピックスに関する最新情報の交換をしている.学会主催の講演会では本技術委員会がオーガナイズド・セッションを企画し,関係者に研究発表を呼びかけて,最新研究情報を入手できる機会を提供している.本技術委員会のメンバーとその関係者には境界要素法の逆問題解析への応用に関心を持っているひとが多く,境界要素法ばかりでなくその周辺技術や逆問題に関するオーガナイズド・セッションの企画も積極的に行っている.そして,本技術委員会をこのような講演会のオーガナイズド・セッションに合流して開催し,メンバーの意見交換をしている.日本機械学会の会員に限定せずに,境界要素法に関心を持つ幅広い層から最新情報が集まるように配慮して,本技術委員会は運営されている.
(文責 田中正隆)
パソコンの利用技術委員会
Utilization of Personal Computers on Computational Mechanics
| 役名 | 氏名・所属 |
|---|---|
| 幹事 | 藤井孝藏(宇宙科学研究所) 姫野龍太郎(理化学研究所) |
| 委員 | 宮地英生(ケイ・ジー・ティー)、白山 晋(東京大学)、田村善昭(東京大学)、大田高志(日本IBM) |
特に集まりは持たなかったが,以下の活動を行った.
- 99年度計算力学講演会のO.S.ソフトウェアデモンストレーション(すでに企画は白鳥,三好先生から出ていたもの)内においてパソコン利用による論文募集に協力した.
- 00年年次大会においてワークショップ「PCを使ったハイパーフォーマンス計算は可能か?」を企画,立案した.(講演4名)
- 流体工学部門からあがっていた講習会企画「流れのビジュアルプレゼンテーション」を計算力学部門との共催にする努力をし,その実行に協力した.
計算固体力学技術委員会
Technical Committee on Computational Solid Mechanics
| 役名 | 氏名・所属 |
|---|---|
| 委員長 | 中曽根祐司(東京理科大学) |
| 幹事 | 長谷部忠司(同志社大学) |
| 委員 | 渋谷陽二(大阪大学)、多田直哉(京都大学)、高野直樹(大阪大学)、中 拓(ひろし)(名古屋大学)、大橋鉄也(北見工業大学)、志澤一之(慶應義塾大学)、野口裕久(慶應義塾大学) |
主な委員会活動
以下に示すように、年次総会講演会、計算力学部門講演会等において材料および材料の力学に係る計算力学研究のオーガナイズドセッション、ワークショップを企画・提案し、開催するとともに、ミニシンポジウムを開催した。
- 1999年度年次総会講演会におけるオーガナイズドセッションおよび先端技術フォーラムの開催:
- J002:非線形材料問題のミクロ、メゾモデリングとシミュレーション
- F05:新世代材料強度フォーラム-変形と破壊の接点を考える-
- 第12回計算力学部門講演会オーガナイズドセッションおよびワークショップの開催:
- OS15:材料の塑性挙動の構成式のモデル化とシミュレーション
- OS16:材料の微視組織とその形成過程のモデル化とシミュレーション
- ワークショップ:集団現象の解析手法
- ミニシンポジウム:ひずみ勾配塑性論研究会の開催および企画
- ミニシンポジウム:第1回ひずみ勾配塑性論研究会開催(1999.10.16-17 於北海道津別町)
- 第2回ひずみ勾配塑性論研究会企画会議開催(2000.1.10 於東京理科大学)
- 2000年度年次総会講演会におけるオーガナイズドセッションの開催:
- J02:Multiscale Plasticity
- 第13回計算力学部門講演会オーガナイズドセッションの提案:
- 材料の塑性挙動の構成式のモデル化とシミュレーション
- 材料の微視組織とその形成過程のモデル化とシミュレーション
- 塑性に関するマルチスケールモデリングとシミュレーション
熱工学関連委員会
| 役名 | 氏名・所属 |
|---|---|
| 委員長 | 稲室隆二(京都大学)(執筆者) |
| 幹事 | 中部主敬(京都大学) |
| 委員 | 小尾晋之介(慶大),須賀一彦(豊田中研),冨山明男(神戸大),丸山茂夫(東大),円山重直(東北大),山下博史(名大),山田雅彦(北大),大橋弘忠(東大),松隈洋介(山形大) |
委員会活動
本委員会はここ数年来継続して活動してきているが,平成11年度より委員長以下新らたなメンバーに替わり新しい活動を始めた.活動方針を「熱工学に関連する計算力学分野において,新しい応用分野を開拓するとともに,新しい手法の開発を目指して活動する.具体的には,講演会で新しい特集企画を募り,参加者の活発な議論を通して発展的な研究テーマを発掘する.さらに,会員相互の情報交換の場としてなお一層の活性化を図る.」として進めている.第12回計算力学講演会では,旧委員の先生方のご努力で4件のオーガナイズドセッションが企画され,活発な講演および議論が行なわれた.次回の計算力学講演会には,合計4件のオーガナイズドセッションの企画を提案し,多数の講演を募集している.今後,計算力学講演会以外の研究交流の場を企画して行きたい.
ネットワークコンピューティング技術委員会
Technical Committee on Network Computing
| 役名 | 氏名・所属 |
|---|---|
| 委員長 | 吉村 忍(東京大学) |
| 幹事 | 奥田洋司(横浜国立大学) |
| 委員 | 企画毎に、適宜協力者をお願いしている。 |
委員会活動
ここ数年来、超並列計算機、PC/WSクラスター、インターネットなどの強力な並列分散処理環境が登場してきており、並列分散処理なくして今後のHPNC(High-performance Networking & Computing)環境は語れない。これに伴い、計算力学の世界でもこのような計算機環境を最大限に利用しながら、これまで未到であった超大規模な解析領域へと突入しつつある。このような計算機・情報環境の劇的な変化と昨今の戦略科学技術としての位置付けから、国内、国外の様々な大型計算科学プロジェクトが進行している。
そこで、本技術委員会は、それらの目的や要素技術、達成された成果について調査や情報交換を行い、また、講演会での様々な企画や講習会の企画などを通して、今後の当該分野の方向性や成果の活かし方について議論を行うことを目的として活動を行っている。
平成11年度は、具体的に次の活動を行った。
H11年度年会において
基調講演「21正紀における計算科学」
先端技術フォーラム「計算力学に関する大型プロジェクト(III)」
ワークショップ「並列分散処理環境におけるビジュアリゼーション」
OS「大規模並列計算とその周辺技術」を企画した。また、H12年度年会において
- 先端技術フォーラム「計算力学に関する大型プロジェクト(IV)」
- OS「大規模並列計算とその周辺技術」
H12年度計算力学講演会において
OS「PCクラスタによるパラレルコンピューティング」を企画している。
さらに、H12年度中に、「PCクラスターを用いた並列計算力学(仮題)」に関する講習会を企画予定である。
最適設計技術委員会
Technical Committee on Optimum Design
| 役名 | 氏名・所属 |
|---|---|
| 委員長(執筆者) | 三木光範(同志社大学工学部) |
| 幹事 | 多田幸生(神戸大学工学部) |
| 委員 | 尾田十八(金沢大学工学部)、山崎光悦(金沢大学工学部)、山川 宏(早稲田大学理工学部)、轟 章(東京工業大学工学部) |
委員会活動
- 先端技術フォーラムの開催
日時 1999年7月28日 14:30-17:00
場所 慶応大学三田キャンパス
題目 進化的計算手法とその応用
オーガナイザー
尾田十八(金沢大学工学部),三木光範(同志社大学工学部)
趣旨
最近,進化的計算手法(Evolutionary Computing)が注目されている.この方法は基本的には生物の進化を模擬する方法であるが,直接的には生物の進化と関係しなくても確率的な枠組みと過去の経験を活用するという戦略を持つ多くの方法が進化戦略に基づく方法に分類される.ここでは,このような計算手法の代表的な方法,すなわち遺伝的アルゴリズム(GA),遺伝的プログラミング(GP),セルラーオートマトン(CA),シミュレーテッドアニーリング(SA)について現状の動向を説明し,そうした手法の効果的な応用について考える.また,進化的手法は一般的に計算付加が高いが,これを並列化によって克服する方法について説明する.- 進化的計算手法の現状とその応用
尾田十八(金沢大学工学部) - GA,GPの現状とその応用
玉置(神戸大学工学部) - CA,SAの現状とその応用
森下 信(横浜国立大学工学部) - 進化的計算手法の並列処理
三木光範(同志社大学工学部)
- 進化的計算手法の現状とその応用
- 1999年度年次大会
日時 1999年7月25日15:00-17:30
オーガナイザー
三木光範(同志社大学),山川 宏(早稲田大学),山崎光悦(金沢大学)
オーガナイズドセッション名
設計解析と最適化
趣旨
解析を基盤とする設計における最適化の利用と問題点に関する議論を行う.
すなわち,現在,設計における解析は主として有限要素法などの計算力学的手法に基づいている.この場合には,最適化は設計変数を設けて比較的簡単に行えるが,計算負荷は著しく高くなる.これを避けるために種々の方法が提案されている.ここでは,このような方法を中心として,設計における解析と最適化の新しい関係を議論する.
講演件数 13件 - 第12回計算力学講演会におけるオーガナイズドセッション
日時 平成11年11月24日(水)~26日(金)
場所 松山市総合コミュニティセンター
オーガナイズドセッション名
「進化的計算手法とその応用ヒューリスティックサーチ(GA,SA,NN,CAなど)を用いた最適設計」
オーガナイザー
尾田十八(金沢大学工学部),三木光範(同志社大学工学部),多田幸生(神戸大学工学部)
概要
複雑な最適化問題にはヒューリスティックサーチと呼ばれる手法が有効である.ヒューリスティックサーチには遺伝的アルゴリズム(GA),シミュレーテッドアニーリング(SA),タブーサーチ(TS),ニューラルネットワーク(NN),ボルツマンマシン(BM),セルラーオートマトン(CA)など多くの手法が含まれる.これらの手法に関する新しいモデル,適用事例,そして手法同士の比較などを議論する.また,これらのヒューリスティックサーチと従来からの非線形数理計画法とのハイブリッドについても議論した.
講演件数
18件
計算力学教育技術委員会
Technical Committee on Computational Mechanics Education
| 役名 | 氏名・所属 |
|---|---|
| 委員長 | 白鳥正樹(横浜国立大学) |
| 幹事 | 三好俊郎(東海大学) |
| 委員 | 萩原一郎(東京工業大学)、小久保邦雄(工学院大学)、渡辺隆之((株)CRC総合研究所)、坂田信二((株)日立製作所)、吉田有一郎((株)東芝)、于強(横浜国立大学)、小笠原永久(横浜国立大学) |
委員会活動
- 部門講演会オーガナイズドセッション企画および機器展示協力
第12回計算力学部門講演会(1999年11月24日~26日)
「ソフトウェアデモンストレーション」 講演件数 15件 - 講習会の開催
「応答曲面法による非線形問題の最適設計入門」
1999年12月16日~17日 計算力学/材料力学/設計工学・システム部門合同企画
参加者 約60名 - FEMプログラムの書き換え
日本機械学会編「CAIシリーズ 有限要素法入門」について、MS-DOS版からWindows版への書き換え作業を実施中
終了すれば、このソフトを用いて、入門者用の実習付セミナーを開催する予定