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第10回計算力学講演会報告
尾田十八
金沢大学工学部人間・機械工学科
本年7月17日(木)~19日(土)に東京国際フォーラムにおいて表記講演会が開催されました。この講演会は当部門として毎年開催される通常行事でありますが、特に今年は本学会の創立100周年記念の年であることより、その記念式典(7月18日(金)帝国ホテルにて開催された)等とからめた記念行事の一環として計画されました。したがってその開催時期も、これまで11月であったものが7月と早くなり、またその実施方式等もこれまでのものと種々異なるものとなりました。そのため実行委員会は講演集の印刷部数や講演会場の設営、運営さらにその経費等について大変苦労致しました。
さて講演会場は、近年完成したばかりの総ガラス張りの超モダンな建物で、交通の便もきわめて良く、この点では好評でしたが、内部があまり機能的に造られておらず幾つかにわたる会場への移動が不便であるとの意見が多かったようです。このような会場で3日間にわたり約250件の研究発表が7室に分かれて行われ、活発な討論がなされました。また一般講演とは別に東京大学の木村文彦先生による「STEP開発の現状と将来」およびミネソタ大学のT.E. Tezduyar先生による「Advanced Flow Simulation and Modeling with Parallel Computing」の2件の特別講演、さらにパネルディスカッションとして「次世代計算機に何を望むか」、「複雑性工学と計算力学」の2件が行われました。これらにより多くの会員が計算力学の幅広い分野での進展状況等を知ることが出来たものと考えております。さらに今度の講演会は先に述べたように本学会としての創立100周年を記念するものですが、当部門としての10周年も記念するもので、このことから多くの企業にも種々の形でバックアップをお願い致しました。その1つが新技術開発レポートの実施です。これは「ここまで来たCAEとVISUALIZATION」という課題の下で、関連する企業11社の方に最近急速に進歩しているCAE関連のハード、ソフト技術の開発状況を平易に説明していただいたもので、多くの会員が聴講しておりました。このような状況で講演会が行われたわけですが、例年どおりこの会を機会に部門賞の表彰式と当部門会員の親睦を深めるための懇親会も実施されました。特に前者の部門賞表彰式は、記念の年であることから功績賞、業績賞を合わせ6名の方を推薦し表彰(本誌別項でその詳細を記載致します。)し、懇親会においてそれぞれの方の苦労話をお聞きし、またその受賞をお祝い致しました。
なお最後に本講演会の登録者は7月28日現在の学会事務局による報告では、事前の方238名で、当日の方は120名の計358名とのことであり、これは実行委員会の予測を大幅に越えた盛況なものとなったことをご報告致します。