No.16(Oct. 1999発行)


第9回設計工学・システム部門講演会
− 21世紀に向けて設計,システムの革新的飛躍を目指す! −
プログラム


《開催日》 1999年11月29日(月)〜12月1日(水)

《会場》 大阪大学コンベンションセンター(大阪府吹田市山田丘1−1 / Tel: (06)6877-5111 内線7171 )

《共催》 大阪大学大学院工学研究科

《協賛》 精密工学会,電子情報通信学会,人工知能学会,情報処理学会,土木学会,
   日本建築学会,日本ロボット学会,日本ファジイ学会,日本造船学会,
  自動車技術会,日本航空宇宙学会,計測自動制御学会,システム制御情報学会,
  日本信頼性学会,溶接学会,日本原子力学会,日本シミュレーション学会,
  日本非破壊検査協会,日本設計工学会,日本応用数理学会,日本計算工学会,
  製造科学技術センター/IMSセンター,「シンセシスの科学」推進委員会

 以下にプログラムの概要を掲載いたします.講演会参加は割引料金が利用できるホテル一覧,会場への交通手段など,詳細については,部門講演会ホームページ(http://ds99.mech.eng.osaka-u.ac.jp/),部門ホームページ(http://www.jsme.or.jp/dsd/)または日本機械学会誌1999年10月号会告をご覧ください.

《特別講演》(3件)

(1) 11月29日 13:00〜14:00 / 3階MOホール
 「開発設計システム革新への取り組み − スピード経営を目指して −」
   一柳高畤 (松下電産)

(2) 11月30日 13:00〜14:00 / 3階MOホール
 「世界的サプライチェーンを考慮した分散環境下でのコンカレント製品開発」
   石井浩介 (スタンフォード大)

(3) 12月1日 13:00〜14:00 / 3階MOホール
 「技術の発展における規模の法則と設計シンセシス
  − 規模の理論の紹介とその設計への展開 − 」
   赤木新介 (阪産大)

《一般講演セッション》(講演件数)

第1日(11月29日)

【第1室:1階会議室1】
9:10〜10:30 CAD/CAM/CAE(3件)
10:40〜12:00 コラボレーションによる設計・生産(4件)
14:10〜15:30 人工現実感(1)(4件)
15:40〜16:20 人工現実感(2)(2件)

【第2室:2階会議室2a】
9:30〜10:30 マイクロマシンの基礎技術とそのシステム化(1)(2件)
10:40〜12:00 マイクロマシンの基礎技術とそのシステム化(2)(4件)
14:10〜15:30 マイクロマシンの基礎技術とそのシステム化(3)(2件)
15:40〜17:00 マイクロマシンの基礎技術とそのシステム化(4)(4件)

【第3室:2階会議室3a】
9:10〜10:30 シンセシスの科学(1)(4件)
10:40〜12:00 シンセシスの科学(2)(4件)
14:10〜15:30 シンセシスの科学(3)(4件)
15:40〜17:00 シンセシスの科学(4)(4件)

【第4室:2階会議室2b】
9:30〜10:30 ネットワーク環境下での設計(3件)
10:40〜12:00 ヒューマンインタフェース(4件)
14:10〜15:30 解析コンテスト(1)(4件)
15:40〜17:00 解析コンテスト(2)(4件)

【第5室:2階会議室3b】
14:10〜15:30 協調工学・コンカレントエンジリアリング(1)(4件)
15:40〜17:00 協調工学・コンカレントエンジニアリング(2)(4件)

第2日(11月30日)

【第1室】
9:50〜10:30 設計プロセス管理(2件)
10:40〜12:00 コンカレント設計(1)(4件)
14:10〜14:50 コンカレント設計(2)(2件)
15:00〜17:00 システム計画(1)(4件)

【第2室】
9:10〜10:30 物理指向モデリング(4件)
10:40〜12:00 シェル構造物の解析と設計(1)(4件)
14:10〜15:10 シェル構造物の解析と設計(2)(3件)
15:20〜16:40 マルチメディアと設計・システム(2件)

【第3室】
9:10〜10:30 シンセシスの科学(5)(4件)
10:40〜12:00 人工物工学(1)(4件)
14:10〜15:10 人工物工学(2)(3件)
15:20〜17:00 シンセシスの科学(6)(4件)

【第4室】
9:10〜10:30 一般セッション(1)(4件)
10:40〜12:00 一般セッション(2)(3件)
14:10〜15:30 一般セッション(3)(4件)
15:40〜17:20 一般セッション(4)(4件)

【第5室】
10:00〜12:00 ワークショップ「VRと設計」
  モデレータ:大富浩一 (東芝)
  パネラー:上村勝美 (スバル研究所),宮田圭介 (コマツ),
       斎藤史彦 (ソリッドレイ研究所)
14:10〜15:30 音・振動と設計(1)(4件)
15:40〜17:00 音・振動と設計(2)(4件)

第3日(12月1日)

【第1室】
9:30〜10:30 生物の構造・機能・情報処理に学ぶ設計(1)(3件)
10:40〜12:00 生物の構造・機能・情報処理に学ぶ設計(2)(4件)
14:10〜15:30 解析ツールと設計適用事例(1)(4件)
15:40〜17:00 解析ツールと設計適用事例(2)(4件)

【第2室】
9:10〜 9:50 システム計画(2)(2件)
10:00〜12:00 ワークショップ「デジタル3Dテクノロジーの新展開」
  モデレータ:鈴木宏正 (東大)
  パネラー:乾 正知 (茨大),大渕竜太郎 (山梨大),金井 崇 (理化学研),
       堀田 淳 (アルモニコス)
14:10〜15:10 システム計画(3)(3件)
15:20〜16:40 ロバスト設計(4件)

【第3室】
9:10〜10:30 インバースマニュファクチャリングとメンテナンス工学(1)(4件)
10:40〜12:00 インバースマニュファクチャリングとメンテナンス工学(2)(4件)
14:10〜15:30 設計の知能化・高度化・統合化(1)(4件)
15:40〜17:00 設計の知能化・高度化・統合化(2)(4件)

【第4室】
9:30〜10:30 複合領域の最適設計(1: 形状と制御の同時最適化)(3件)
10:40〜12:00 複合領域の最適設計(2: 複合領域の最適化手法)(4件)
14:10〜15:10 複合領域の最適設計(3: 各種最適設計法)(3件)
15:20〜16:40 システム計画(4)(3件)

【第5室】
10:40〜12:00 感性と設計(3件)

《懇親会・表彰式》 第2日(11月30日) 17:20〜19:20 レストラン「ローゼン」2階

《参加登録》
正員,准員: 参加登録費 (講演論文集含む) 10,000円
学生 (発表者のみ必要,聴講のみの学生は無料): 参加登録費 (講演論文集含む) 5,000円
会員外: 参加登録費 (講演論文集含む) 13,000円
・参加登録費は当日会場受付にて申し受けます.
・会員外の講演者および協賛学協会の会員の方は,上記の会員価格に準じます.

《問合せ先》
〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地,信濃町煉瓦館5階
社団法人 日本機械学会 (担当 大室孝幸)
電話 (03)5360-3504/FAX (03)5360-3508


第9回設計工学・システム部門講演会 併設パネルチュートリアル「設計を考える」

《日時》 1999年11月28日 (日) 14:00〜17:30

《場所》 大阪大学工学部機械系D棟2階講義室 (大阪府吹田市山田丘2-1 / 講演会会場から徒歩5分)

《内容》 [話題提供1] 設計学を考える / 冨山 哲男 (東大)
    [話題提供2] 最適設計を考える / 山川 宏 (早大)
    [話題提供3] 概念設計を考える / 藤田喜久雄 (阪大)
    [総合討論] 設計を考える

《参加費》 無料.なお,資料は部門講演会論文集に含まれています.

《参加登録》 11月17日(水)までに,「第9回設計工学・システム部門講演会 併設パネルチュートリアル参加登録」と明記の上,氏名・所属・ 住所・電話番号・ファクシミリ番号・電子メイルアドレスを,上記部門講演会問合せ先まで,郵送あるいはFaxにて,ご連絡ください.


会議報告
10th Annual Solid Freeform Fabrication Symposium
村上 存
東京大学 大学院工学系研究科 産業機械工学専攻

 1999年8月9日から11日まで,The University of Texas at Austinにおいて,10th Annual Solid Freeform Fabrication Symposiumが開催された.これは,いわゆるラピッド・プロトタイピング/マニュファクチャリングに代表される造形技術に関するシンポジウムで,この分野では歴史も古く発表される研究のレベルも高い代表的な国際会議であると思われる.今年は,口頭発表がplenary sessionsで25件,parallel sessionで58件,ポスターセッションが34件,合計117件の研究が発表され,173名の参加者があった.
 このシンポジウムでは,当日配布されるのはabstract集のみであり(proceedingsは11月発行予定),並列セッションなど聴くことができなかった発表も多いので,ここでは全般的な印象をごく簡単に紹介する.

 まず造形方法については,さまざまな方式が提案されており,ここでは主な発表,論文を次のようにグループ化して整理することにする(それぞれの方式が部分的に類似している場合もあるので,これとは異なる分類もありうる).

(1) selective laser sintering (SLS),selective laser powder remelting
 パウダー状の材料を層状に敷き詰め,立体の断面形状をレーザーなどで溶かして固める方式.DTM Corp.,DaimlerChrysler Central Research,Fraunhofer Institute for Laser Technology,Osaka Sangyo Univ.,Univ. of Leeds,Univ. of Texas at Austin,Universitat Stuttgartなど13の機関から,セラミックや,アルミ,ステンレス,チタンなど金属の造形に関する発表が行なわれた.

(2) fused deposition modeling (FDM),laser engineered net shaping (LENS),robocasting,net-form manufacturing,contour crafting
 可塑性材料をノズルから押し出したり,熱で溶かすなどして微小な液滴として落下させ,立体形状を積み上げていく方式.Boeing Commercial Airplane Group,Carnegie Mellon Univ.,Univ. of Utah,NASA,Rutgers Univ.,Sandia National Labs,Univ. of Notre Dameなど19の機関から,セラミックや,アルミ,ステンレス,チタンなど金属の造形,宇宙探査機への搭載を想定した微小重力下での動作試験の計画などに関する発表が行なわれた.

(3) shape desposition manufacturing (SDM),3-D welding and milling
 前記(2)の方式による付加加工と,切削による除去加工を組み合わせた方式.Carnegie Mellon Univ.,Korea Institute of Science and Technology,Stanford Univ.など7の機関から,セラミックや金属の造形,微小構造のためのmesoscopicな造形などに関する発表が行なわれた.

(4) laminated object manufacturing (LOM),thick layer prototyping
 板やシート状の材料から断面形状を切りだし,積み重ねる方式.Univ. of Utah,DTM Corp.,Univ. of Daytonなど8の機関から,セラミックや金属の造形,端部を斜めに切断した板材により厚い材料でも段差の少ない造形を行なう方式,高さ数メートルの仏像の造形事例などに関する発表が行なわれた.

(5) stereolithography
 液状の光硬化性樹脂をレーザーなどで硬化させ積層造形する方式.Univ. of Dayton,SIEMENS AG,Technische Universitate Muenchen,Univ. of Tokyoなど10の機関から,ゾル-ゲル相変化を利用したサポート不要な造形法,高精度,高解像度な造形法などに関する発表が行なわれた.

(6) 3-D printing
 パウダー状の材料を層状に敷き詰め,インクジェットで液状バインダを表面に印刷し断面形状を造形する方式.Massachusetts Institute of Technology,TDK USA Corp.など3の機関から,セラミックや金属の造形に関する発表が行なわれた.

(7) selective area laser deposition (SALD)
 気体材料をレーザーの光作用で部分的,選択的に析出させ造形を行なう方式. Univ. of Conneticut at Storrsから,silicon carbideによる造形に関する発表が行なわれた.

 造形のためのソフトウェア技術としては,(傾斜配分を含め)複数材料で構成される立体の表現法,リバース・エンジニアリングなどで得られた点群からのSTLデータ生成,STLファイルの効率的なスライス法,STEPベースのモデルのスライス法,造形物の強度解析計算などが発表されていた.

 以上,全般的な傾向として,研究の中心は,形状の確認や試作という目的ではなく,金属やセラミック材料により実際に使える部品を製造するという方向に完全に移行していると思われる.従って,そのような材料を使用できる上記(1)(2)(3)の造形方式が,現時点では研究の主流になりつつあるという印象を受けた.


講習会(NO.99-73)
応答曲面法による非線形問題の最適設計入門
(計算力学/材料力学/設計工学・システム部門合同企画)


《日時》 平成11年12月16日(木),17日(金) 9:30〜16:50

《会場》 日本機械学会 第1,2会議室
    (東京都新宿区信濃町35番地信濃町煉瓦館5階)

 詳細は,こちらまたは日本機械学会誌1999年9月号会告をご覧下さい.

 


日本学術会議 50周年記念シンポジウム「設計の質的転換」
講演論文集販売のお知らせ


 1999年5月12〜13日に,日本学術会議講堂において,日本学術会議50周年記念シンポジウム「設計の質的転換」(共催幹事学会:日本機械学会)が,約180名の参加者を得て開催されました.

 シンポジウム講演論文集(A4判178頁,5,000円)に若干の残部がありますので,購入ご希望の方は下記までお問い合わせください.

日本機械学会 大室 孝幸
  〒160-0016新宿区信濃町35番地信濃町煉瓦館5階
  Tel: 03(5360)3504  Fax: 03(5360)3507

 (シンポジウムのプログラムはこちらまたは日本機械学会誌1999年3月号会告をご覧ください.)


開催趣旨説明 中島 尚正 日本学術会議設計工学専門委員会委員長


特別講演 吉川 弘之 日本学術会議会長・放送大学長


第17回設計シンポジウム
講演論文集販売のお知らせ


 1999年7月5〜6日に,東京大学山上会館において,第17回設計シンポジウム(日本機械学会設計工学・システム部門共催)が開催されました.

 シンポジウム講演論文集(A4判132頁,3,000円)に若干の残部がありますので,購入ご希望の方は下記までお問い合わせください.

(社)日本設計工学会 事務局
  〒154-0001 東京都世田谷区池尻3−1−3
  Tel: 03(5486)1163  Fax: 03(5486)1133

 (シンポジウムのプログラムはこちらまたは日本機械学会誌1999年5月号会告をご覧ください.)


特別講演 塚田 忠夫 大日本印刷(株)顧問,(社)日本設計工学会前会長


発行日:平成11年10月?日

このニュースレターに関するご意見、ご希望、お問い合せ等は、下記までお願いいたします。

日本機械学会設計工学・システム部門
(部門ホームページ http://www.jsme.or.jp/dsd/)
広報委員長 村上 存
  〒113-8656 東京都文京区本郷7‐3‐1
  東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻
  Tel: 03(5841)6327  Fax: 03(3818)0835
  Email: murakami@mech.t.u-tokyo.ac.jp
学会担当職員 大室 孝幸
  〒160-0016新宿区信濃町35番地信濃町煉瓦館5階
  Tel: 03(5360)3504  Fax: 03(5360)3507

編集・印刷:生々(せいせい)文献サービス
東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-13-22-410
電話03-3478-4062, Fax 03-3423-4338


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