発行:2018/9/23

このページでは,設計工学・システム部門 Newsletter No.49の内容をお届けします (2018年9月発行) .

ページ製作・編集 D&S広報委員会

1. 第28 回 設計工学・システム部門講演会(D&S2018) 開催迫る!
  • D&S2018実行委員長  野間口 大(大阪大学)

  • 日本機械学会設計工学・システム部門講演会を、みたび、読谷村で開催いたします。読谷村は素晴らしい自然、歴史、文化を誇り、温かい心があふれる「ゆたさむら(豊かな村)」です。ここを訪れると、普段とは異なる視点での気づきや分析、思考ができるような気がいたします。
    前回の読谷村での開催から5年が経ちました。その間を振り返りますと、ブレグジットやトランプ政権誕生など世界を揺るがす出来事があり、また、IoTの進展、第3次人工知能ブームの到来といった技術面での大きな変化も見られました。一方で、地球環境問題、エネルギー問題、超高齢社会、食料・水問題など前世紀からの宿題ともいえる諸問題は依然残されたままです。 先を見通せない状況のもと、これらの諸問題に取り組むにあたっては、個別の要素技術を追求するだけではなく、広範な知識と情報をシステム的に総合する設計工学の観点が求められます。
    日本機械学会は2016年に、機械技術を始めとする工学に対する社会の期待と要請に応え、技術の将来を予測することにより、社会に情報発信するとともに社会を先導することを目指して、技術ロードマップを作成しました。設計工学・システム部門においては、「技術の調和による価値創造の加速」を目指し、そのための核となる技術として「デジタルエンジニアリング技術」「魅力価値設計技術」「システムズエンジニアリング技術」の3つを設定し、2030年までを視野に入れた技術課題の整理と共有を図ってきました。
    本講演会では、その取り組みを推し進めるために、社会が直面する問題や将来を見据えた課題などを幅広く扱い、設計工学の観点から議論を深める絶好の機会を提供いたします。大学や研究機関、企業やユーザなどの色々な立場で、これら技術課題に関する幅広く深い議論や情報交換が行われることを期待しています。
    研究発表のセッションでは、新規提案OS を含め15 件のオーガナイズドセッションを企画しております。また、D&S コンテストでは、多くの方々に設計に関する発表をしていただき、アイデア共有の場にしたいと考えています。そのほかに、4件の特別講演、2件のワークショップを企画しております。見学ツアーでは、特色ある教育・研究を行っている沖縄科学技術大学院大学を訪問するほか、沖縄県の観光地に関する内容を企画しております。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。
  • 開催概要
  • 日程:2018年11月4日(日)〜6日(火)
    場所:読谷村文化センター (沖縄県読谷村)
  • 特別講演のご案内
    • 特別講演1 「「読谷山花織」における伝統継承と新たな取組み」池原 節子(読谷山花織事業共同組合 理事長)、池原 ケイ子(読谷山花織事業共同組合 前理事長)
      特別講演2 「IoT/AI/VR技術を活用した人に優しい機器の設計・開発事例」綿貫 啓一(埼玉大学 大学院理工学研究科 戦略的研究部門感性認知支援領域 教授)
      特別講演3 「沖縄における鉄鋼材料の腐食」押川 渡(琉球大学 工学部工学科 エネルギー環境工学コース 教授)
      特別講演4 「不確定性を考慮した最適設計のこれから」小木曽 望(大阪府立大学 工学研究科 航空宇宙工学分野 教授)
  • ワークショップのご案内
    • WS1「様々な視点からデザインを考える-アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアでの経験から」
      WS2「タイムアクシスデザイン」

    なお、特別講演4 は市民公開講座とし、琉球大学工学部で開催いたします。どなたでも聴講いただけます。
2. ACDDE 2018 (Asian Conference on Design and Digital Engineering 2018 開催案内
  • D&S2018実行委員長  ACDDE 2018 実行委員長 前川 卓(横浜国立大学)

  • 今や、ものづくりの世界的な中心は東アジアであり、また本分野の研究者も多数この地区で活躍しています。ACDDE は、これらの研究者や技術者にその成果の発表の場を与え、交流を深めることを目的とする国際会議です。2010年より日本機械学会設計工学・システム部門、韓国CAD/CAM学会および中国応用数理学会形状デザイン・コンピューティング技術委員会の持ち回りにより開催され、今回で7回目を迎えます。日本、韓国、中国を中心に広くアジアの研究者に参加を呼びかけています。
    研究発表におきましては下記の3件の特別講演と6分野のワークショップを企画しています。また、見学ツアーでは、首里城をはじめ、おきなわワールド(玉泉洞王国村)や忠考(酒蔵見学と試飲)等様々な内容を企画しています。ぜひ多数の皆様にご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
  • 開催概要
  • 日程:2018年11月1日(木)〜3日(土)
    場所:読谷村文化センター (沖縄県読谷村)
    ※ D&S2018前日まで、同じ読谷村での開催となります。
  • 特別講演のご案内
    • 特別講演1 「Access to Future Technology」 Prof. Soo Hong Lee, Yonsei University
      特別講演2 「Fabrication-aware Geometric Design and Optimization」 Prof. Ligang Liu, University of Science and Technology of China
      特別講演3 「A PDE model for geometrical feature extraction in images and its applications in digital engineering」 Prof. Takayuki Yamada, Kyoto University
  • ワークショップのご案内
    • Geometric Computing, Approximating and Processing Workshop
      Computational Design and Optimization Workshop
      Visual Media and Interaction Workshop
      Emerging Applications of CAD Workshop
      PLM & Smart Manufacturing Workshop
      Design & Architecture & Shipbuilding Workshop
3. 関連する国際学会・シンポジウム 開催案内
4. 講習会 開催報告
5. 講習会 開催案内