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Last Update 2006.05.19

講習会

No.06-59 講習会
静粛設計のための防音・防振技術

 (環境工学部門 企画)

開催日

 2006年8月25日(金)

会場

 日本機械学会会議室
  〔東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階/電話(03)5360-3500/JR総武線「信濃町」駅徒歩1分〕

趣旨

 製品や構造物が騒音を発したり振動したりするとその製品の価値が半減してしまいます。最近はコスト削減から軽量化が推し進められ、振動や音が発生しやすい構造となっています。この講習会では、機械学会に所属し、現実の機械の騒音振動対策に具体的に取り組んでいる企業の技術者が、防振・防音材料とその適用法および騒音低減技術について解説いたします。さらに、これらをよりしっかりと理解してもらうため、日頃学生たちに解りやすく基礎的な考え方を講義している大学教官が、簡単な実験をお見せし、騒音・振動対策の基本を実感してもらったうえで、基礎理論を解説いたします。

題目・講師

  9:30〜11:00/T.簡単な実験による騒音・振動対策の失敗例、成功例   山田伸志(山梨大学教授)
63Hz〜16000Hzの音を聞いていただきます。スピーカーを隠しながら低い音が減らしにくい状況をお聞かせします。広い面積に音を伝えると防音対策が失敗であることを目の前でお見せします。その他、防音、防振対策の基本を実験でお見せしお聞かせします。
 11:00〜12:30/U.防音・防振の基礎理論               田中基八郎(埼玉大学教授)
防音の中の技術として、反射、吸音、遮音など、防振の中の技術として、除振、免振、制振など、いろいろな方法が考えられる。ここでは、振動数の決まった定在波空間と過渡波空間における音・振動の低減手法について考える。
 13:30〜15:00/V.防振・防音材料とその適用法           飯田一嘉(ブリヂストンKBG)
最近では、企画・開発段階から“騒音や振動の発生の少ない製品や施設を生み出す”という考え方が主体になってきている。上手に騒音や振動の発生を抑えるためには、“遮音”、“吸音”、“振動絶縁”、“制振”といった騒音や振動の低減に関する基本的な内容を総合的に理解し、それを達成するための防振・防音材料について、それぞれの役割、適用の仕方を的確に理解しておくことが大切である。以上の観点から、具体的な材料、デバイス、適用事例などを示しながら解説する。
 15:00〜16:30/W.事例に基づく流体騒音の低減方法          丸田芳幸(荏原総合研究所)
空調ダクト系や液体配管系で発生した流体騒音の事例として、はく離流れ騒音・隙間流れ自励音・管群共鳴音・ノズル低速噴流自励音を紹介する。それらの低減方法と発生メカニズムを解説し、流体騒音低減技術の共通点を紹介する。

定員

  50名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.

 

聴講料

  いずれも教材1冊分の代金を含みます.開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.以降は定員に余裕がある場合当日受付をいたします.なお聴講券発行後は取消しのお申し出がありましても聴講料は返金できませんのでご注意願います.
 

教材

 教材のみ希望の場合は,一冊につき,会員2,000円,会員外3,000円にて頒布致します.
     (教材は終了後には販売しません)

申し込み方法

申込者1名につき,行事申込書(http://www.jsme.or.jp/gyosan0.htm)に必要事項を記入しお申し込みいただくか,Web(http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htm)からお申し込み下さい.

〔担当職員 宮原ふみ子〕