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市民フォーラム

次回開催案内

No.16-140   市民フォーラム 食の安全性を守るために
~食の安全性とは何か.食の安全をどのように守るのか~
日時 2016年11月19日(土)14:00~16:30
場所 大田区産業プラザPiO E会議室
(東京都大田区南蒲田1-20-20 大田区産業プラザ)アクセス
趣旨 我々が健康で生きて行く上で最も大切なことは,食の安全性である.では食の安全とはどのようなものなのか.食の安全に関して,感覚的に感じていることに大きな誤解はないのか.食の安全に対する基本的な知識を身に付け,日常の中にそれを実現するためのヒントを考えてみたい.
プログラム 14:00~14:10 開会の挨拶 佐田 守弘
14:10~14:50 食の安全性とは―食の安全の本質を考える― 佐田 守弘
14:50~15:00 休憩
15:00~15:40 食品の事故事例から―いつもと違う味はなぜ?― 藤平 幸男
15:40~16:20 洗浄の誤解と秘密―食品の洗浄で何が落ちる?― 飯塚 雅之
16:20~16:30 質疑応答 
定員 30名
参加費 無料
お申し込み先 「市民フォーラム申込み」と題記し,①氏名 ②(会員の方は)会員資格 ③勤務先 ④連絡先を明記の上,E-mailにて下記までお申し込みください.資料準備の関係で希望者は事前に申込みを御願いします.当日参加の場合資料をお渡しできない場合があります)
 問合せ先  〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階
日本機械学会(担当職員 櫻井)
電話(03)-5360-3505/FAX(03)-5360-3509/E-mail: sakurai@jsme.or.jp
詳細 開催案内ファイル
No.15-146   市民フォーラム 食品事故について考える
~消費者に安全・安心な食品を届けるために~
日時 2015年11月20日 (金) 13:00~15:00
場所 埼玉県産業技術総合センター 4階会議室  
(埼玉県川口市上青木3-12-18 SKIPシティ内)アクセス
趣旨 食品工場の衛生管理技術は向上し、異物混入事故は確実
に減少してきているが完全無くすことはできない。最近では故意による事件も発生している。消費者の異物混入に関する関心は高く、ネット上で爆発する現在適確な対策を講じ、食品事故の発生を極力最小にとどめる努力が企業に求められている。今回のフォーラムで関連従事者・消費者とともに考えて行く。
プログラム 13:00~13:50 食品異物混入事故の検証  今道純利
日本機械学会 産業・化学機械と安全部門 食の安全委員会幹事
14:00~15:00 フードディフェンスの課題   佐田守弘
日本機械学会 産業・化学機械と安全部門 食の安全委員会委員長 
定員 30名
参加費 無料
お申し込み先 日本機械学会(担当職員 櫻井)電話(03)5360-3505
/FAX(03)5360-3509/E-mail:sakurai@jsme.or.jp
市民フォーラム担当 今道コンサルタント事務所 今道純利(いまみち)
電話:080-1191-5269 E-mail:s-imamichi@true.ocn.ne.jp
詳細 開催案内ファイル

食品賞味期限と食の安全を考える
~賞味期限1/3ルールから1/2ルールへ食品の安全性は~

№13-167 市民フォーラム
食品賞味期限と食の安全を考える
~賞味期限1/3ルールから1/2ルールへ食品の安全性は~
(産業・化学機械と安全部門 企画)
日時 2014年2月7日 (金) 13.50~15.40
場所 大田区産業プラザ(PiO)6階C会議室
〒144-0035東京都大田区南蒲田1-20-20 
京浜急行「京急蒲田」駅より徒歩約3分京急蒲田駅東口改札を出て正面の第一京浜を右(川崎)へ.国道の向い側
電話(03)-3733-6600 
ホームページ
趣旨 食品には安心して食すことができる消費期限そしておいしく食せる賞味期限があります。 スーパーなどのお店に陳列している期間は賞味期限の1/3を過ぎると棚からなくなり廃棄処分されてしまう 1/3ルールというものがあります。 現在1/3に代わって1/2ルールが検討されています。 食の安全・安心は問題ないのかについて考えて行きます。
プログラム 13:50~14:00 開会の挨拶 日本機械学会産業・化学機械と安全部門食の安全委員長 佐田守弘
14:00~14:50 食品の表示内容について 元生活協同組合 品質保証部長 藤平幸男
14:50~15:40 食品の賞味期限とは (仮題) 佐田守弘
司会 今道純利
定員 40名
参加費 無料
申込方法 当日先着順
問合せ先 〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階
日本機械学会 産業・化学機械と安全部門(担当職員 渡邊 賢太)
電話(03)5360-3504/FAX(03)5360-3508/
E-mail:watanabe@jsme.or.jp
市民フォーラム担当 今道コンサルタント事務所 今道純利(いまみちすみとし) 電話(携帯)080-1191-5269 E-mail  s-imamichi@true.ocn.ne.jp
ファイル 開催案内ファイル

報告書

「食糧確保と食品の安全確保」

開催日時:2009年6月12日(金)13:30

  1. 「我が国の農業と食料安全保障」
  2. 「生鮮農畜生産物が農場から食卓に届くまでの課題」
  3. 「食料輸入に対する安全対策」
  4. 「総括」
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1.「我が国の農業と食料安全保障」

農林水産省 食料安全保障課 食料安全保障担当専門官 郡 健次 氏

自給率等国内の食料事情、海外の食料事情の変化、これらを踏まえた国内農業の今後の方向、そして不測時の安全保障など、 国としての視点から幅広くお話いただいた。さらに質疑では、食育への取組み、米や麦などの需要の喚起などに繋がる技術開発が 重要な課題であるとされた。

2.[生鮮農畜生産物が農場から食卓に届くまでの課題」

麻布大学 獣医学部 教授 大木 茂 氏

食品偽装など過去の様々な事件等について解説いただいた後、生協の「産直事業」などの研究成果を踏まえ、安全な食品を 供給するために必要な管理流通システム、安心や信頼に繋がる安全情報の提供のあり方についてお話いただいた。 さらに、食に対するより積極的な関心、学習と理解などが、消費者の課題であるとされた。

3.「食料輸入に対する安全対策」

三栄源エフ・エフ・アイ(株) 伊藤 澄夫 氏

安全や購入時の選択などに対する消費者の意識に始まり、食品添加物の安全性、輸入食品に対する監視の仕組みや監視状況などに ついてお話いただいた。さらに、不安等の情報に対して説得力のある反論をしっかり行なうなど、消費者の安心に繋がる情報提供が 重要とされた。

4.「総括」

どの講演も単に機械技術の紹介や課題の列挙のみに留まることなく、過去の事件や事故の解説から消費者意識、選択行動に至るまで、 機械開発分野の我々には新鮮かつ示唆に富んだ深い内容であり、それぞれ40分程度の持ち時間では不足気味であった。 最後に、司会の笠井先生より、今回の公演内容を各自持ち帰り、今後にお役立てください、とのあいさつで締めくくっていただいた。

「健康を支える食品と安全~安全・安心な食品をつくる機械とシステム~」

開催日時:2008年3月17日(月)13:15

  1. 「食品製造の安全を支えるサニタリ技術と設備の動向」
  2. 「情報と農産物の安全・安心-トレーサビリティは本当に役立つの?-」
  3. 「安全な食べ物-絶対に安全な食べ物はあるの?-」
  4. 「パネルディスカッション、総括」
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1.「食品製造の安全を支えるサニタリ技術と設備の動向」

味の素(株)生産技術開発センター,産業・化学機械と安全部門 副部門長 佐田守弘氏

製造現場でのリスクの管理ということで,製造設備を清潔に保つための洗浄技術や設備,食品の安全に関する規格,そして,食の安全を 守るための技術者倫理,企業倫理にまで踏み込んでお話しされた。

2.「情報と農産物の安全・安心-トレーサビリティは本当に役立つの?-」

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品工学研究領域 計測情報工学ユニット長 杉山純一氏

トレーサビリティを中心に,食品の情報を管理,提供するシステムとその実例として「青果ネットカタログ(SEICA)」の開発と活用について, また,安全・安心を可視化する検出技術などをお話しされた。

3.「安全な食べ物-絶対に安全な食べ物はあるの?-」

聖徳大学 人文学部 人間栄養学科 教授 永田忠博氏

近年の食の安全を脅かす様々な要因や残留農薬,有害微生物,自然の食物中の有害成分などについて解説され,食品の安全に絶対はない, との観点から,有害成分のリスクとベネフィットの考え方についてお話しされた。

4.「パネルディスカッション、総括」

味の素エンジニアリング株式会社佐田守弘 講演の後には,講師の先生方に福田部門長を加えた4名をパネリストとしてパネルディスカッションを行った。まず,各講演に関する会場 からの質問などを受け付けた後,司会者から「中国製冷凍ギョウザへの毒物混入事故(事件)」についてのコメントを求めたところ議論が 沸騰し,終了時間一杯まで議論が続いた。 最後は部門幹事の柏嵜先生の閉会あいさつで締めくくっていただいた。 宣伝不足,準備不足もあって,満員御礼とはいかなかったが,全くの飛び入りで参加された一般市民の方が数名おられ,食の安全への関心 の高さがうかがわれた。しかしながら,独立した行事として多くの一般市民を集めるというのは容易ではないことを痛感した。

健康を支える食品と安全

開催日時:2006年9月18日

  1. 「産業・化学機械と安全部門としての取り組み」
  2. 「食の安心・安全と機械」
  3. 「サントリー製造現場での食の安全について」
  4. 「健康食品としての海藻と水産環境」
  5. 「食品製造の安全を支えるサニタリ技術と設備の動向」
  6. 「パネルディスカッション」
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1.基調講演:産業・化学機械と安全部門としての取り組み

産業・化学機械のと安全部門 部門長 大原良友 氏

産業・化学機械のと安全部門 部門長 大原良友氏 部門長の大原良友氏より、まず一般的に言われている安全・安心を考えるにあたり、虎と美女を用いた分かりやすい例示によって、 リスクと利便の両面を見る必要があることの説明があった。実社会において完全なものはなく、如何にグレーゾーンにあるものを 見分けるかの重要性が力説された。機械技術者は安全であることを証明し伝える責務があり、消費者は選択に必要な知識を得るため に食の安全の問題に関心を持たなければならず、これこそが本フォーラムの目的であることが述べられた。

2.「食の安心・安全と機械」

東京農工大学教授 工藤信之 氏

東京農工大学教授 工藤信之 氏 続いて前部門長の工藤信之氏より、食品の製造から販売店に並ぶまで、どのような安全対策がとられるか、また機械が具体的に食品の安全 にどのように関係しているかの説明があった。 無人化された衛生的な製造システム、異物混入検査システム、搬送工程を含んだ温度管理システムなど一貫した管理システム により安全を確保できることが述べられた。しかし安全・安心に対する最も重要なことは、機械を用いた品質管理技術に増して、 管理・運用する人間の意識の問題であることが、「産地偽証のみかん」を例に説明され、身近な問題であることを実感させられた。

3.「サントリー製造現場での食の安全について」

九州サントリーテクノプロダクツ社長 福澤健治氏

九州サントリーテクノプロダクツ社長 福澤健治氏 熊本県における大手食品製造会社である九州サントリーテクノプロダクツ社長の福澤健治氏により、飲料食品の製造における最先端の 管理技術に関する紹介があった。特に異物混入に関しては、外部からの進入防止、発生防止に加えモニタリング、トレース、監査と 徹底的な防止対策がとられており、建物の構造の工夫、周囲環境の整備、細かなゾーニング管理、ファイナルフィルターの導入、 各所に設置されたセンサによる監視、2次元バーコードによるロット管理、統合DBの構築などの高度技術の導入に加え、持込品の規制や 事務用品の取捨など人的なミスに対しても考慮した総合的な対策がとられていた。

4.「健康食品としての海藻と水産環境」

熊本大学 浅川牧夫氏

熊本大学 浅川牧夫氏 食品の安全・安心な生産システムという見地から熊本大学の浅川牧夫氏より、健康に対する多糖類食品の有効性とこれらを産する 環境保全の重要性についての講演があった。水産資源、特に海藻には、多糖類が豊富に含まれており、食物繊維として、また免疫力 の活性化物質として、近年増加している生活習慣病には非常に効果的であり、海藻の持つこれらの可能性を実現化する機械を含めた 食品化技術に期待したいという話があった。安全・安心であるためには、まず素材自体の質を継続して守る必要があり、海と陸との 循環物質を考えた自然の生産システムが提案された。

5.「食品製造の安全を支えるサニタリ技術と設備の動向」

味の素(株)生産技術開発センター 佐田守弘氏

味の素(株)生産技術開発センター 佐田守弘氏 最後の講演として、味の素の佐田守弘氏より、食品製造における「洗浄する」、「汚れ」とは何かを基本的なところから考え、 食品製造設備の要件および規格を確立させる重要性が述べられた。食品2000年問題として数々の事故が発生したが、その一つの要因 は設備衛生の不備から生じており、安全な食品を作るためには、製造設備の大切さに目を向けると共に、「清浄」に対するあいまいさを 排除することが必要で、基準を明確にすべきとの主張がなされた。HACCPに加え製造機械やプラントの設計管理基準作りが必要で、EHEDGの 趣旨および日本における取り組みについての紹介があった。

6.「パネルディスカッション」

パネルディスカッション 4人の講師と熊本県の環境生活部・食の安全・消費生活課の泉野和範氏、熊本市消費者協会の田中三恵子氏を加えたパネリストによる ディスカッションが行われた。九州サントリーの福澤氏は、台風被害の処理のため講演後帰社された。 泉野氏より熊本県の施策について、農作物の安全に力を入れており、特に400種類以上の食品に対して検査体制を引くなど全国トップクラスの 安全対策を講じているとの説明、田中氏より消費者協会として、BSE発生時の消費者の意識調査を迅速に行うなど、消費者の声を聞き、 消費者への情報提供を行っている旨の説明がなされた。 食品機械メーカーに対し安全・安心に関する情報提供が欲しいとの要求に対し、パネリストよりメーカーとして説明の準備は十分に 整えているとの返答があった。またISOで規定されているトレーサビリティについて説明がなされた。フォーラム参加者からは食品の 成分等についてわからないという不安、外国産の輸入食品に対する不安、食品を産する環境への不安の声が出された。 これらに対し、パネリストより安心については直接提供できるものではなく、消費者に感じてもらうまで安全に対する信頼を積み重 ねることによって得られるものであるということ、外国産については現在脅威が残っているものの食品衛生法の改正により薬剤に対する 基準が厳しくなりある程度解決できるのではないかということ、環境については改善、保守るためには長い時間がかかり多方面の協力が 必要であるが少しずつ活動は進んでいることが説明された。

健康を支える食品と安全~安全・安心な食品をつくる機械とシステム~

開催日時:2004年9月7日(月)13:30~16:45

  1. 「開催挨拶:フォーラム開催の主旨と挨拶」
  2. 「新製品(食品)開発と安全性」
  3. 「HACCP(危害分析重要管理点)を使えば食品は安全になる」
  4. 「食品におけるトレーサビリティ」
  5. 「パネルディスカッション」
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開催挨拶:フォーラム開催の主旨と挨拶

産業・化学機械と安全部門 部門長 (株)三菱総合研究所 坂 清次 氏

一般市民の関心事項は,安全・健康・環境・福祉である.その中で,食の安全に関する関心の高さを最近の新聞記事を例に取り説明される. 日本機械学会の倫理規定では安全・健康・環境・福祉を大切にし,社会に貢献することをうたっていることを述べられ,日本機械学会が 行う本フォーラムの意義を説明される.安全・環境への影響を定量化する一つの指標としてリスクの概念および安全の定義(受け入れ 不可能なリスクがないこと)を述べられ,本日は食の安全・リスクを考える場とするとともに,食の安全を考える材料を提供したいと 挨拶された.

2.「新製品(食品)開発と安全性」

酪農学園大学教授 本多 芳彦 氏

食品業界は,飽和市場となり構造変化の時代を迎えている.とりわけ新製品開発が企業戦略にとって非常に重要となっている. 食品業界の動向や現状を説明されるとともに新食品開発のプロセスを述べられた.次に食品の安全性に関して,すぐれた食品とは安全性, 嗜好性,栄養性,便利性,貯蔵性,経済性,健康性を備えたものであり,安全性確保の要因として,原材料の由来,加工環境,加工条件, 製造装置があると説明される.製造プロセスでは洗浄の容易性,材質,流通環境,保管環境,包装材料,またそれに係わる人的要因が 安全性確保に重要となる.また,食品添加物は加工食品に必須であり,食品添加物に関する一般市民の意識,食品企業が加工食品を生産 する上での一連の製造プロセスにおけるルールについて解説される.最後に食品開発者は内部圧力や外部圧力に屈することなく安全を 第一に食品開発に従事する必要があると述べられた.

3.「HACCP(危害分析重要管理点)を使えば食品は安全になる」

北海道大学大学院教授 浅野 行蔵 氏

北海道大学大学院教授 浅野 行蔵 氏 まずHACCP(危害分析重要管理点)の概要および七基本原則について説明される.企業においてHACCPに対する誤解があり,HACCPを実践する 上での難しさとポイントを話される.また食品製造プロセスの品質検査に関して,従来の検査法による品質検査の難しさを述べられる. 特に食品では食品そのものを全て検査できないところが難しいところであり,HACCPではCCPがしっかりしていれば安全性を確保できる. また,中小企業こそHACCP(危害分析重要管理点)を導入するべきであると述べられる.実際の食品製造現場における例を挙げ,HACCPに 基づいて全数検査なしに安全確保するためのプロセス・コントロールについて解説される.特に何が目的で何が重要かを考えることが 重要である.最後に札幌市衛生管理認定制度を説明される.「HACCPを厳格に実践する制度であること」と「民間企業による衛生管理 ネットワーク協議会を通して指導と認定作業を行うこと」において同制度は全国でも珍しい制度であると解説される.

4.「食品におけるトレーサビリティ」

酪農学園大学教授 鈴木 忠敏 氏

O157食中毒事故や,黄色ブドウ球菌,ダイオキシン問題,残留農薬,BSE,鳥インフルエンザ,食品偽装等で国民の食品の安全行政に対する 信頼は大きく低下し,生産段階からの安全確保が求められていると説明される. 食の安全性にはリスクが残ると言うことを認識する必要があると述べられる.次にトレーサビリティシステムについて解説される. 日本では牛肉トレーサビリティ制度があり,農水省で行っているトレーサビリティシステムには法制度はなく自主的な取り組みに対する 支援であると説明された.また,業界団体ごとに色々なトレーサビリティの方法があることを述べられる. 国,都道府県,地域,企業,店によって様々なトレーサビリティシステムがり,取り組みは全く異なる.具体例として企業の取り組みを 紹介されるとともに,問題点を指摘された.最後に情報記録・追跡手段としてバーコードが一番ポピュラーとなっているが, 今後はユピキタス環境の利用に将来性があると述べられた.

5.「パネルディスカッション」

パネルディスカッションに入る前に,雪印乳業(株) 岡田 佳男 氏より「新生・雪印乳業」の取り組みと題した講演が行われた. 以下,講演要旨を記す.
雪印乳業は,現在再建に取り組んでいるところであり,その取り組みを説明することで,食品の安全,安心,信頼で役に立てればと思うと 述べられる.過去二度の不祥事(食中毒事件,牛肉偽装事件の概要)および社内の取り組みを説明される.雪印乳業の存在意義を持って 再建するために,全社員の意志や社外の意見も取り入れて企業理念・行動基準を作成したことについて話される. また,企業倫理の取り組み.社内風土改革・リスクマネージメントの説明.危機管理体制の整備,社内外での意識調査結果,情報公開, 外部評価システム等について説明された.最後に,倫理安全を優先する企業姿勢を守り,コンプライアンスと品質を事業活動のベース として企業活動し,情報公開しながら信頼を得た安全と安心な製品を提供したいと述べられる.
坂部門長司会の元に,松井英美子氏より札幌消費者協会の取り組みについて,特に食品に関して紹介がある.引き続き本多芳彦氏, 浅野行蔵氏,鈴木忠敏氏よりご自身の講演や食品の安全に関する補足説明・補足コメントがあった.
次に会場を交えたディスカッションとなり,会場およびパネラーをまじえて「食品添加物の必要性」「農薬,有機栽培について」 「BSE問題」「遺伝子組み換え農産物」「食品での表示ラベルについて」「原材料の産地表示について」「トレーサビリティについて」 「雪印乳業における技術者の取り組みについて」「HACCPについて」の質問や解説,また意見交換が活発に行われた.

健康を支える食品と安全

開催日時:2003年8月7日

  1. 「アレルギー表示の意義と具体的方法」
  2. 「安心して食べられる美味しい食品を家庭に届けるまで」
  3. 「ポスターセッション/とクイズ・アンケート」
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1.「アレルギー表示の意義と具体的方法」

財団法人食品産業産業センター企画調査部次長 太田裕見 氏

アレルギー食品の定義と具体的表示方法(JAS法と食品衛生法の関連付けの中で,消費期限,遺伝子組替え食品,保存方法)を示し, 特定原材料等の指定(卵,牛乳,小麦,蕎麦,落花生の5種と準ずるもの19種)に関連した症例を紹介し,表示方法の原則 (個別表示と一括表示)を解説された。また,アレルギー表示をするにあたり判断しにくい事例として,加工食品中の微量アレルギー物質 の取扱いに関するものとして,酵素,キャリーオーバー及び加工助剤,コンタミネーション,大豆油等が問題になることとJAS法では表示の 必要がないとされていた原材料があげられた。(微生物倍地には小麦,大豆,牛乳は使われていることが多い。) また,具体的表示事例として,①全てを記載している例,②アレルギー表示による全てを記載している例, ③重複するアレルギー物質を整理し表示した例を示した。最後に,企業におけるアレルギー表示への対応に触れ,若年層において 食物アレルギーを持つ子供達の数は10%に達していること,大手企業22社へのアンケートでは60%がアレルギー関連の問合せが 増加しており,対応窓口の充実と正確な対応の必要性を話された。

2.「安心して食べられる美味しい食品を家庭に届けるまで」

東京農工大学教授 部門運営委員工藤信之 氏

はじめに安心の逆の不安要因として,輸入野菜の残留農薬,BSE,農薬使用,偽装表示等をアンケート結果を使い挙げられた。 生産から市民の手元までの各段階別の問題点について具体例を紹介された。生産段階での事例として,輸入リンゴのカビ防腐剤塗布, 国産リンゴへの無登録発ガン性農薬使用,オレンジ栽培での除草剤使用・ポストハーベスト剤塗布(輸出時に腐らぬよう薬剤使用)など, 物流段階ではつくる側の機械・プロセスの安全は確保されているが,倫理が問題と指摘された。食品の量的確保のための農薬・殺虫剤使用, 遺伝子組替食品(対減農薬)の現状と関連問題の説明がなされた。また,専門のダイオキシンについて解説された。(ダイオキシン濃度は 徐々に減っていること。脂肪分の多い魚に蓄積されやすいこと。ベビーフォードが一番安全であることなど。)リサイクル問題は時間の 都合上割愛された。

3.「ポスターセッション/とクイズ・アンケート」

セッションは休憩時間を兼ね,出席者と部門関係者との交流の中で,前半の講演に関する質疑や情報交換に運営委員全員が対応した。 ポスターセッションのテーマは,前回を反省し,賞味期限,食品添加物,マヨネーズは何故腐りにくいかの3題とし,クイズ回答のヒント をより丁寧にした説明資料をつくり実施した。また,アンケートは前回と同じ設問とし,関心のあるテーマは, ①食の安全(ポストハーベスト農業,国内外の残留農薬基準等),②健康と医療,③安全(街づくり,交通機関,食品機械,医療器機ほか) でした。クイズは全員全問正解でした。 パネルセッション(司会:鈴木正昭氏,パネラー:太田裕見氏,工藤信之氏,大田昌平氏(四国化工機(株)専務取締役), 加渡いづみ氏(消費生活アドバイザー),佐田守弘氏(部門運営委員)): 食の安全確保について,つくる立場と食する立場から活動状況の紹介の後,会場との質疑が行われ,次いで,倫理の問題について討議が なされた。つくる立場からは,ISO9000に基づく内部監査,豆腐の無菌・無人製造プロセスの紹介。製造ラインの洗浄(こまめに洗うこと), パッキング方法による保存期間の差異,農薬による地下水汚染の防止や残留農薬の国際的取決めの必要性,添加物の少ないものにする努力 (消費者の協力が必要),トレーサビリティシステムの現状紹介等の話題提供があった。一方,消費者の立場から,徳島地域の食品安全 ウォッチャーによる食品の安全保証の仕組みづくり,国民の健康保護が最重要であること確認し,食品安全基本法施行による国の責務, 企業の責務として食品に関連する事項(食材,肥料・飼料・添加物,パッケージング機具・機材等)の見直しが求められていること。 HACCP,JASマークの認知度が低いので,それらにに対する啓発活動の必要性(前者の認知度24%,後者は70%),アレルギー物質を含む 食品の原材料表示(食品衛生法)への質疑などがあった。一方,倫理の問題では,消費者側から生産者の顔が見えるような情報提供の 必要なことが求められ,最後に,法を守るだけでは駄目で,人の道を外れることをしないことがまとめの言葉となった。セッションは, 台風上陸前日でしたが,参加者とパネラーとの交流が充分でき,和気藹々な雰囲気で終えた。

健康を支える食品と安全~安全・安心な食品をつくる機械とシステム~

開催日時:2003年3月15日

  1. 「開催挨拶・基調講演」
  2. 「食品の鮮度保持と賞味期限について」
  3. 「安心して食べられる美味しい食品を家庭に届けるまで」
  4. 「ポスターセッション/とクイズ・アンケート」
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1.「開催挨拶・基調講演」

東京工業大学教授,当部門長 鈴木正昭 氏

日本機械学会活動の概要説明の後,科学技術者は科学的に安全なものを提供する土壌を築き上げているが,食の安心に対する市民の思いと 科学技術者のそれとの間にギャップが感じられ,技術者にはそのギャップを埋める努力と市民に本当のことを判りやすく説明する使命が あり,本フォーラムをその一端としたい旨,開催主旨を述べられた。 基調講演では,安全関連理解のための必須事項として,食中毒や化学物質による疾病を例にハザード(被害をもたらす潜在性を持つ状況) とリスク(ハザードによってもたらされた被害の大きさと発生の頻度を掛けた状況)の意味,科学技術はリスクと便益のバランスを考慮 して使用すること,安全は危険か絶対安全か白黒を付けるのではなく,中間のグレイゾーンを認識することを強調された。 次いで,生産から物流までの食品関連技術を概観し,残留農薬問題,安全な食品照射事例について解説した。食品の安全は,どんなものでも 安全と証明されねば安全とはいえないという考え方に,また,事故の後追ではなく,先に予防処置を講ずる考え方に変わってきていることを述べ, 事業者や自治体がリスクアセスメント,リスクマネージメントを進める中で,市民が参加し一緒にリスクを評価し共有する リスクコミュニケーションの時代に変わってきていることを話された。 さらに,倫理感をもち、国は国民をパートナーであるという意識を持ち,生産者・産業は安全なものをを提供し,きちんと情報公開し, 説明責任を持つ,科学者・技術者は安全性の研究・教育に貢献し、市民へのわかりやすい説明に努め,マスコミには正確な報道を していただくこと,市民は知識・経験を蓄積し勉強していただき,国,産業界に有効な意見や情報の提供をきちんとしていただき, コミュニケーションを取りながら一緒に安心な食べものを得る努力が必要と結ばれた。

2.「食品の鮮度保持と賞味期限について」

財団法人日本冷凍食品検査協会検査事業本部部長 新宮和裕氏

食品の鮮度が落ち変質する原因(微生物による腐敗,酵素活性による変質,酸化による変質,再凍結による変質)について, それらの対策事例を紹介した。細菌(微生物)増殖のメカニズム(食品に初めから入っている菌数別時系列変化,保存温度別菌数の 時系列変化の図表)をパターン化し保存期間の考え方を解説した。次いで,消費期限(衛生面でも品質でも食べて大丈夫である, 安心して美味しく食べられる期間)と賞味期限(衛生面では問題ないが,期限を過ぎると食べるのにむかない)について事例を挙げる とともに関連法について解説された。

3.「安心して食べられる美味しい食品を家庭に届けるまで」

東京農工大学教授 部門運営委員工藤信之 氏

はじめに安心の逆の不安要因として,輸入野菜の残留農薬,BSE,農薬使用,偽装表示等をアンケート結果を使い挙げられた。 生産から市民の手元までの各段階別の問題点について具体例を紹介された。生産段階での事例として,輸入リンゴのカビ防腐剤塗布, 国産リンゴへの無登録発ガン性農薬使用,オレンジ栽培での除草剤使用・ポストハーベスト剤塗布(輸出時に腐らぬよう薬剤使用)など, 物流段階ではつくる側の機械・プロセスの安全は確保されているが,倫理が問題と指摘された。食品の量的確保のための農薬・殺虫剤使用, 遺伝子組替食品(対減農薬)の現状と関連問題の説明がなされた。また,専門のダイオキシンについて解説された。(ダイオキシン濃度は 徐々に減っていること。脂肪分の多い魚に蓄積されやすいこと。ベビーフォードが一番安全であることなど。)リサイクル問題は時間の 都合上割愛された。

4.「ポスターセッション/とクイズ・アンケート」

セッションは休憩時間を兼ねると共に,市民と部門関係者との交流の中で,前半の講演に関する質疑・所感や後半のセッションヘの 要望を伺い,情報交換に運営委員全員が対応した ポスターセッションはテーマを3題(賞味期限,食品添加物,食品のカロリーについて)とし,クイズ回答のヒントを含んだものを選定した。 また,アンケートは,市民フォーラム開催を何で知ったかと,どのようなフォーラム開催を望んでいるかの2項目について何った。 アンケートの結果,市民の関心が高いテーマは,①健康と医療,②食の安全関係(食物とアレルギー,健康,食生活等),③安全でした。 クイズは,全問正解者が予想より低く次回の出題を見直すこととなった パネルセッション(司会:鈴木正昭氏(前出),パネラー:新宮和裕氏(前出),工藤信之氏(前出),岡本玲子氏(西東京薬剤師会会長),佐田守弘氏(部門運営委員)): 議論は農薬問題と倫理について主に行われた。 前者では,人口問題を考え,リスクとの折合いを考えねばならぬことを認識し,その中で輸入野菜の農薬汚染,遺伝子組替食品が取り 上げられ,子供と妊婦は避けるよう提言があった。有機JAS(国内野菜生産量の0.1%,),減農薬野菜(農協単位で従来の農薬使用量の 50%以下であるもの),農薬管理法等の説明と,リスクの高いものから順に見直しを3ヵ年で行うこと。農薬の使い方の仕組みとルール づくりは関係者のコンセンサスとともに内容に関する情報提供が大切なこと。最近の中国農家は5人組制度,ガスクロの導入など農薬問題へ の取組みに変化か見られること。土壌殺菌農地(キュウリやジャガイモ畑にクロロピクリン使用)の休耕と転作の必要性。見てくれに とらわれぬ作物の選択が各種処理工程削減に寄与することなど。なお,有機野菜は農薬・化学肥料無使用を意味していることではなく, 農業の中で必要なものは使って良いと有機JAS法では認められていることが補足説明された。 一方,後者では,工学倫理教育の事例紹介と技術的に変だと思ったことは変だということなど実社会にあった教育の必要性。国民生活審議会 の企業行動基準や内部告発制度の法制化の動きに見られるように消費者側にレッドカードを企業に出す権利を持っていること。いくら システムを作ってもデータを入れる人に倫理がなければ役立たぬこと。経営者は倫理を持った人がなるべきで,なってから倫理教育を受ける 人は問題など,信頼できる環境づくりの大切さが話し合われた。


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