部門功績賞を受賞して

この度は,栄誉ある部門功績賞をいただき誠にありがとうございます.顕著な業績を上げられた歴代の部門功績賞受賞者の列にこうして加えていただき大変光栄に思います.

  私が情報・知能・精密機器(IIP)部門の運営にかかわり始めたのは,1997 年からです.日立製作所に勤務していた時に磁気ディスク装置の振動問題を担当していたのが本部門にかかわるきっかけになったのではないかと思っています.広報委員会,学術委員会での仕事を経て,2007年度に部門長を務め,さらに,表彰委員会,事業委員会を担当いたしました.

  部門活動は,企業人や大学人が中心となってなされるのが一般ですが,その「源泉」は「学生」にあるとの観点から「IIP部門学生サマースクール」を2007年にスタートさせました.今年開催されるサマースクールは,第3回目となります.まだまだ手探りの状況が続いていますが,産学連携が強いという部門の特徴を活かし,そして,学生の意見も取り入れながら発展的に継続していくことを望んでいます.

  部門の将来を担うであろう「学生」に対して,サマースクール(「教育活動」兼「学生どうしのネットワーク作りの場」)という仕組みを作りました.一方,部門の活性度のバロメータとなる「部門講演会」については次のようなことを行いました.

  講演会を多くの人が集まる活性度の高いものにすることを目的に,2008年3 月に開催しました部門講演会では,学術委員会の協力の元「トピックスセッション」を新設しました.部門の一つのハードルであった「発表100 件」をクリヤーする講演会となりました.これをひとつのステップとして,より多くの人が集まる講演会にしていっていただきたいと強く感じています.

  なお,トピックスセッション新設のきっかけは,IIP部門設立15周年を記念する座談会での部門長経験者の発言にあります.座談会では,部門創設の時代から今日に至るまでの部門の活動が総括され,今後の部門の方向性に関して多くの有用な発言がなされました.その発言の一つが,トピックスセッションという具体化策になったのです.

  部門に対する貢献には,「主査・運営会議メンバーとしての実務的貢献」もあれば,座談会に見られたような「発言という貢献」もあります.今後とも部門に対して何らか形で貢献できればと考えています.

 最後に,これまでの部門運営を進めてきた間,特に部門長を務めた間,主査・運営会議メンバーを始め,代議員,ならびに,部門登録の各位よりご協力・ご支援いただきました.ここに厚く感謝の意を表します.

Last Modified at 2009/11/5