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2020年度部門表彰者の声:ベストプレゼンテーション表彰

工学院大学 
齊藤 亜由子

 日本機械学会2020年度年次大会にて発表をさせて頂きました「ウェアラブルな力センサと光学式三次元動作解析装置を用いた動作計測に関する研究」に対し,情報・知能・精密機器部門ベストプレゼンテーション賞を頂き大変光栄に存じます.本研究を進めるにあたり,ご指導,ご支援を頂いたインターリハ株式会社 霜鳥様,秋田工業高等専門学校 宮脇教授,木澤教授,専攻科2年奈良雄斗さん(現 株式会社牧野フライス製作所)に深く御礼申し上げます.

 受賞した研究は,ウェアラブルな力センサと光学式三次元動作解析装置を用いて,既存の歩行分析モデルPlug-in Gaitの適用により運動力学的データの取得が可能なシステムを構築したものです.光学式三次元動作解析装置と有線接続した力センサを計測用シューズへ固定し,被験者の移動により力センサが移動した場合においても,力センサの位置を正確に三次元動作解析装置へ認識させ関節モーメントの計算ができよう,演算ソフトBody Builder(Vicon社) を用いて力センサの移動を計測データへ反映するシステムを構築しました.

 今回は力センサの移動を光学式三次元動作解析装置に認識させ,既存の歩行分析モデルPlug-in Gaitを適用して関節モーメントを算出することに重きをおいて研究を進めてきましたが,今後は計測用シューズの軽量化,小型化を行い,より自然な歩行を計測することができるシステム作りを進めて参ります.

 今回の受賞を励みに,より一層研究に邁進して参ります.最後になりますが,日本機械学会情報・知能・精密機器部門の益々のご発展を祈念し,御礼の挨拶とさせていただきます.

図1 試作した計測用シューズ 図2 プログラムを改良しながら
足部からの力ベクトルを確認する様子
Last Modified at 2021/8/31