Home > ニュースレター バックナンバー > ニュースレター68号 > 2024年度部門表彰者の声:ベストプレゼンテーション表彰

2024年度部門表彰者の声:ベストプレゼンテーション表彰

山陽小野田市立山口東京理科大学
吉田 和司

 このたびは2024年度 日本機械学会 情報・知能・精密機器部門 ベストプレゼンテーション表彰を授与いただき誠にありがとうございました。特に当該講演内容に関係する技術分野に関わられている方々から高い興味と評価をいただいたことに感謝申し上げます。

 受賞対象となりました講演題目は、昨年春に開催されたIIP部門講演会で発表した「2ローラベルトシステムにおけるベルトの横方向運動に対するベルト幅の影響」です。ベルトは、そのベルトが掛けられたローラ間でミスアライメントと称される相対的な傾きが存在する条件では横方向(幅方向)へ移動しながら搬送されます。講演では、このベルトの横方向への移動の割合(以下、トラッキング率と称する。)がベルトの幅によって変化すること、ベルトの幅が広くなるにつれてトラッキング率に振動成分が見られるようになることを報告するとともに(図1)、トラッキング率とベルト幅の関係を示す実験式を提案しました(図2)。

 本研究に関する取り組みは、実験で現象を観て考察することの面白さを改めて教えてくれるとともに、既にありふれた機構においても依然として解明できていないメカニズムが存在することを教えてくれました。今後も、依然として不明なベルトの挙動に関して検討を行って参ります。引き続き、関係する技術分野の方々からのご助言とご指導をお願い申し上げます。

Last Modified at 2025/5/7