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エンジン制御

エンジンの自動制御は,古くはガバナによる回転速度制御やキャブレタによる混合気当量比制御に代表される機械式制御から,近年の電子制御まで,その目的と手法は広範にわたる.最近のエンジンでは,燃料噴射装置,吸排気弁駆動装置,過給機やEGRなどの吸排気系補機が電子制御可能となり,これらを統合制御することで機関性能を向上,安定化している.これらの制御に対し,機関定常運転試験で得られたデータに基づくマップ制御,エンジン性能を数値モデルにより予測や推定をしながら制御するモデルベース制御,各種センサーによりエンジン各部の状態を計測し制御する方法,これらを組み合わせて制御する方法など,多くの手法が開発されている.エンジン自動制御の初期では,出力や機関回転数の安定化が主な目的であったが,環境対応規制の強化に伴い,大気汚染物質の低減のための燃焼制御やEGR制御,過渡運転時の出力変動や大気汚染物質のスパイク排出の抑制のための制御,排気後処理装置の昇温活性や再生のための制御など,補機を含めたエンジンシステム制御へと高度化している.このため,単純なマップ制御や1入力1出力のフィードバック制御から,多入力多出力への対応が必要となっている.