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--- マイクロマニピュレーション [2021/09/14 12:02] – mnm02
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 ===== マイクロマニピュレーション =====
-==== Micromanipulation====
-{{tag>..c21}}
-１ｍｍ以下の微小物の精密なマニピュレーションのこと．顕微鏡視野内によりマニピュレーションされる場合が多いため，顕微操作，顕微手術の意味でも使用される．
-操作対象物が小さくなる程，慣性力，重力，電磁気力などの体積に比例する力（便箋的に「体積力」と呼ぶ）に比べて，粘性力，表面張力，静電気力，分子間力などの表面積に比例する力（便箋的に「表面力」と呼ぶ）が相対的に大きくなる．この体積力と表面力の大小関係の遷移領域は，通常，１ｍｍ～０．１ｍｍの範囲にある．
-通常のマニピュレーションでは、グリッパを開放すると重力により対象物をリリースできるが，表面力が支配的な微小物では，グリッパに対象物が付着して取れなくなる問題Sticky Problemが生じるため，マイクロマニピュレーションでは，表面力を制御するための機能や操作を付与する必要がある．
-　Sticky Problemは，大気中，真空中でのマイクロマニピュレーションにて頻繁に生じるが，水溶液中でのマイクロマニピュレーションでは，表面力が大気中，真空中よりも極端に小さくなるため＊，微小物のマニピュレーションが通常容易になる．
-＊水の比誘電率は常温で８０程度であるため，大気中に比べて静電気力が原理的に80分の1に減衰する，固体と液体の2界面の場合は，表面張力は大気中（固体，液体，気体の3界面）の場合に比べて小さくなる．物体間に流体（水溶液）が入り込むため，固体間の分子間力は小さい．１ｍｍ以下の微生物のほとんどが水溶液中を生活の場としているのは，上記の表面力による拘束を受けにくいためであると解釈できる．
-参考：
-[[14:1012470|マニピュレーション]]
-~~NOCACHE~~

マイクロマニピュレーション.1631588574.txt.gz · 最終更新: 2021/09/14 12:02 by mnm02