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空間精度

volumetric accuracy

3次元位置決めシステムの位置決めの精度に関する用語.機械の機能点(例えば,工作機械であれば,工具中心点など)を,3次元空間内に任意に与えられた指令位置に位置決めしたとき,その実際の位置とのX, Y,Z軸方向の位置偏差(3次元のベクトル)を,空間誤差と呼ぶ.また,X, Y,Z軸方向の位置だけでなく,X, Y,Z軸周りの姿勢誤差も,空間誤差に含める場合もある.

3次元測定器(CMM),工作機械,産業用ロボットなどの3次元位置決めシステムの運動精度評価に関して用いられる.従来の位置決めシステムの運動精度の評価は,X, Y,Z軸それぞれに,直進位置決め誤差運動,真直度誤差運動,角度誤差運動などを独立に測定していくのが基本である.それに対し,3次元空間内の任意の指令位置に位置決めしたときの,3次元位置誤差を直接的に評価するというのが,空間精度の評価の考え方と言える.

工作機械の運動精度の試験法を定めたJIS B 6190-1:2016規格(国際規格はISO 230-1:2012が対応)では,空間精度とは,「対象とする空間における,X,Y,Z軸運動に対する理想の位置と実際の位置とのX,Y,Z軸方向の相対偏差の最大範囲及びA,B,C軸方向の角度偏差の最大範囲」と定めている.ここで「最大範囲」とは,最大値と最小値の差を表す.一方,文献などでは,X, Y,Z軸方向の位置偏差(3次元のベクトル)を,広い意味での空間精度と呼ぶ場合も多い.