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CTスキャナ

CT(computed tomography)scanner

 生体などの測定対象物を傷つけず,内部の幾何学的構造や機能などを断層計測するコンピュータ断層撮影装置のこと.単にCTとも呼ばれる.また,センサや検出器を機械的または電子的に走査するその駆動装置部をさす場合もある.コンピュータ断層撮影法では,一般に吸収を受けながらも生体中を透過する波動などを利用,例えばX線CTのように,一定方向から見た透過強度の線積分値をその入出力比で測定,積分方向と直交する方向に沿った,投影データと呼ばれる一次元分布を得る.一定角度刻みにこの分布計測を繰返し,全方向から見た一組の投影データを記録,この投影データから周波数領域でのフーリエ変換法,時間領域ではこれと等価な重畳積分法などにより測定断面の断層像を再構成する.この時,ボケの補正やノイズ除去のため,一般にはフィルタ処理が同時に行われる.再構成され,相対値表示された画像中の画素の濃淡値はCT値と呼ばれる.コンピュータ断層撮影装置としては,X線吸収,核磁気共鳴(NMR),陽電子放出などの物理化学現象を利用したCTがすでに実用化され,さらにマイクロ波,超音波,光などを利用した生体機能計測を主目的とするCTも研究されている.また,樹木や機械材料を対象としたCTも一部で実用化されている.