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肺のおもな機能は，体内で必要な酸素を外界から摂取し，代謝により産出される炭酸ガスを体外に排出することにあり，呼吸運動による外気と肺胞気との換気機能と，肺胞における呼吸膜を介した肺胞気と血液とのガス交換機能からなる．前者には，肺組織の弾性，気道内の気流抵抗，胸郭系の剛性などが関与し，スパイロメータを用いた肺気量検査により評価される．後者には，呼吸膜の拡散抵抗や換気・血流比などが関与し，呼気ガス分析や血液ガス分析から評価される．二次的な肺機能としては血液中のpHの調整や温度調整などが挙げられる．
