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環境保全

preservation of global environment

有害廃棄物の投棄(汚染物の処理移動)
廃棄物の最終処分場の取得が先進国では困難になるにつれて,処分費用の安い途上国へ廃棄物を輸出すること.有害廃棄物については,輸入国に事前に通告,承認を得ることなどを定めたバーゼル条約が1992年5月に発効,日本も1993年に加盟した.1995年に条約が改正され,先進国から途上国への有害廃棄物の輸出は1998年以降禁止することが決まっている.
熱帯雨林の破壊
世界の森林の総面積は約42億haで世界の陸地の約3割を占めるが,1980年代には毎年,日本の面積の約半分に当たる熱帯林が消滅した.1992年地球サミットで出された「森林原則声明」を踏まえ,1994年には木材の輸出入を規制する新しい「国際熱帯木材協定」が生産国と消費国間で結ばれ,国際熱帯木材機関では持続可能な場所の木材だけを取引きすることで森林を守るという目標を掲げている.
オゾン層の破壊(オゾン層保護対策/フロン削減)
地球をとりまくオゾン層は,私達の体を有害な紫外線から守っている.しかし,冷蔵庫,エアコン等の冷媒に使われているフロンなどによってオゾン層の破壊が進んでおり,フロンなどの生産を段階的に削減するため,モントリオール議定書が10年まえに署名され,また地球サミット以降も1992年12月,1995年12月と2回にわたり議定書が改定され,先進国では特定フロン等の生産は1995年に生産中止,途上国でもこれらの生産を2010年に全廃することで合意されている.
海洋環境保全対策
生活排水,産業廃水,船舶が投棄するごみや廃油などによる海洋や閉鎖性水域での汚染が進み,各種排水の高度処理の必要性が増し,また船舶からの不要物の海洋投棄の規制などが実施されるようになっている.
海域では,海洋投棄規制条約,タンカーなどからの海水油濁防止のため,海洋汚染防止条約などがある.
温室効果(地球温暖化防止)
地球の表面は太陽光線で暖まる.その熱は波長の長い赤外線の形で大気に放出,最後は宇宙空間に出て,熱の平衡を保つ.
大気中のCO2は赤外線を吸収して外に逃がさない.太陽光線だけはガラスを通し,その熱を逃がさないので温室効果と呼ばれる.
産業革命以前の大気中のCO2は約280ppm,現在350ppmで25%上昇し,地球の平均気温の上昇により,気象の変化や極地の氷がとけ,海面の上昇が懸念される.地球温暖化防止のための気候変動枠組条約は1992年に国連で採択され,我が国では1994年に発効した.
砂漠化
気候的要因や人為的要因が原因となり,土地の持つ生物生産力が減退または破壊され,終局的に砂漠のような状態をもたらすこと.地球規模での気候変動や,草地の再生能力を超えた家畜の放牧などによりおこると考えられている.
国連において,1994年6月砂漠化防止条約が採択され,我が国は1994年10月に署名した.
酸性雨
化石燃料の燃焼から生じた硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)などの汚染物質,さらに大気中で生成した硫酸,硫酸塩,硝酸塩を取込んだpH(水素イオン指数)5.6以下の雨.
国境を越える長距離大気汚染の原因とも見られ,森林,農作物や土壌を変化し,湖沼や河川を酸性化して魚類の減少を来すなど生態系に大きな影響を与えている.国際的には1979年長距離越境大気汚染条約(SOxの削減,NOxの凍結)が締結され,また1995年東アジア酸性雨モニタリングネットワーク構想が採択された.

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