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吸収(式)冷凍機

absorption〔refrigerating〕machine

 熱エネルギーを直接の駆動熱源として冷凍作用をおこなう吸収冷凍サイクルにより作動する冷凍機である.すなわち,冷媒の蒸発により低温源から熱を汲み上げ,この蒸発冷媒を吸収剤に吸収させ,外部の熱エネルギーにより吸収剤を昇温・昇圧して吸収剤内の冷媒を蒸発させ,この冷媒を凝縮することによって汲み上げた熱を高温源に放出するサイクルが吸収冷凍サイクルである.現在,主に用いられている冷媒-吸収剤系は水-リチウムブロマイド(H2O-LiBr)系とアンモニア-水(NH3-H2O)系の二組である.アンモニア-水系は歴史的に作動媒体として,一番古くから利用され凝固点が-77.9℃と低く,低温冷凍が容易であるが,アンモニアと水との沸点差が小さいため,蒸留が必要になる.一方,アンモニアの毒性,可燃性,爆発性に対する安全策が求められる.水-リチウムブロマイド系は0℃以下の低温に利用出来ないが,冷凍・空調機器分野で広く利用されている.