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含じん気流に回転運動を与えると，遠心力によって気流中の固体粒子は重力加速度の数百倍の力を受け半径方向に移動し気流と分離される．粒子の移動速度は重力沈降速度に遠心効果を乗じた値となる．遠心効果は遠心加速度が重力加速度の何倍であるかを示す数値である．この原理を利用した集じん法を遠心力集じんといい，数μの粉じんの分離が可能である．サイクロンは実用化された装置で構造も簡単で性能も優れている．しかし性能の理論は完成されておらず，経験的ノウハウが主となっている．
