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応力波

stress wave

 物体に動的な力が加わると,それによる応力やひずみは波として物体を伝わる.これを応力波という.弾性体中の応力波は弾性波である.等方な弾性体の内部には2種類の基本的な弾性波が存在する.その一つは縦波であって,物体の要素の体積変化だけに関連する波で,膨張波と呼ばれる.また,地震波として最初に到達するのでP波とも呼ばれている.λμをラーメの定数,ρを物体の密度とすれば,この弾性波伝ぱ速度は\({c_l} = \sqrt {(\lambda + 2\mu )/\rho } \)である.ほかの一つの波は横波であって,体積変化を伴わず,要素の回転あるいは変形に関連する波で,回転波あるいはS波と呼ばれる.S波の伝ぱ速度は\({c_t} = \sqrt {\mu /\rho } \)である.鋼に対する伝ぱ速度はそれぞれおよそ5900m/s,3200m/sである.弾性波は欠陥や材質が異なる境界面に達すると,そこで反射波透過波回折波を生じる.波の反射率は二つの物体の密度と伝ぱ速度の積ρcの差によって定まるので,ρcをその物体のメカニカルインピーダンスという.