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加工硬化

work-hardening

 塑性変形に要する応力[流動応力]が塑性ひずみとともに増加すること.ひずみ硬化ともいう.結晶固体におけるその支配的機構は,転位密度が増加すると転位の運動が次第に阻害され,このためにより大きな力を必要とすることである.焼なましされた金属材料のほとんどは室温で加工硬化特性を示す.あるひずみ(応力)点における加工硬化特性はその点における加工硬化係数(またはひずみ硬化係数)\(H' = d\sigma /{\rm{d}}{\varepsilon ^p}\),(\(\sigma \):流動応力,\({\varepsilon ^p}\):塑性ひずみ)で表される.また,材料の応力-ひずみ曲線を式\(\sigma = C{\varepsilon ^n}\)(\(\varepsilon \):ひずみ)で表わしたとき,指数\(n\left( {0 \le n \le 1} \right)\)を加工硬化指数(またはひずみ硬化指数)といい,材料の加工硬化特性を表す指標として使われる.なお,流動応力が塑性ひずみとともに低下する現象は加工軟化と呼ばれる.

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