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硬さ試験

hardness test

 硬度試験ともいう.硬さは一般に材料の変形に対する抵抗,特に押込み,引っかきなど,局所的な永久変形に対する抵抗の尺度と理解される.引張強さ,降伏点,弾性係数,塑性変形能など多くの要因が複雑に関与するので,すべての材料および現象に普遍的に適用できる硬さの定義,数値化は困難である.工業的に用いられる試験法は,押込硬さ試験(ブリネル,ビッカース,ロックウェル,ヌープ,マイヤーなど),引っかき硬さ試験(モース,マルテンス,ビヤバウムなど)および,反発硬さ試験(ショアなど)の三つに大別される.押込み,および引っかき硬さでは,特定の形状寸法の負荷工具(圧子)によって材料表面に荷重をかけ,生じた変形のこん跡(圧こん)の寸法(押込み量)から硬さ値を算出する.また反発硬さでは落下させた圧子の跳返り高さから硬さ値を求める.それぞれ特色と測定の範囲があるので,対象材料によってこれらを使いわける必要がある.硬さ試験は,測定値そのものよりも相互比較およびほかの機械的性質の推定,判断に用いられる場合が多い.種々の材料に対して硬さと引張強さの関係が実験的に求められている.また各試験法による硬さ値相互の関係も得られている.JISでは,ブリネル,ビッカース,ロックウェル,ショアの四試験法が規定されている.