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材料試験

material testing

 本来,材料の有する機械的性質,物理的,電気的および化学的性質を調べる試験の総称である.しかし,今日,狭義には機械要素や構造部材の設計に不可欠な基礎資料である機械的性質を調べる試験をさす.各種新素材の開発と共に,新たな材料試験も考案されてはいるが,工業材料の機械的性質を測定する基本的試験は,荷重速度によって分類する静的試験および動的試験,および試料または試験片を破壊させるか否かによって区別する破壊試験および非破壊試験に大別される.前者には以下のような試験がある.①静的試験:引張試験,圧縮試験,曲げ試験,抗折試験,ねじり試験,せん断試験,硬さ試験,クリープ試験,応力緩和試験,破壊靭性試験など,②動的試験:衝撃試験,疲労試験,摩耗試験,動的粘性試験など.これら以外に,材料が実際に使用される状態を想定して,おもに材料の加工性に関連した諸性質を調べる特殊な工業的試験として,塑性加工試験,切削試験,研削試験,鋳造試験,溶接試験などがある.機器・要素の設計に際して最も重要な情報は外力の作用に対して示す構成要素の応答である.多くの場合,破壊に対する抵抗を表す強度と変形に対する抵抗が重要な指標となり,上述の各種試験もそれらを調べる試験である.また,材料試験は,その結果のはん用性から,できるだけ簡便,迅速かつ低費用で実施でき,さらに異なる材料間で結果の相対比較ができるものでなければならず,そのため,各試験法が規定されている.