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腐食

corrosion

 金属が化学的あるいは電気化学的に,周囲の環境(腐食環境)によって浸食されること.腐食環境により,湿食と乾食に大別される.湿食には水溶液によるものと非水溶液によるものがある.乾食は金属が高温の気体と接触して起こり,酸化,窒化,硫化などの現象を生ずる.大気中の腐食は水蒸気が主要因であるので湿食として扱われる.また,単に腐食というときは水溶液腐食をさすことが多い.水溶液腐食は金属と水溶液の界面の電気化学的反応(電子の授受を伴う化学反応)による.その反応は界面に電池が形成されて進行する.反応生成物が可溶性であれば反応は継続され,この状態を活性態という.可溶性でなければ化合物は沈殿する.沈殿物が皮膜となって腐食を抑制する状態を不働態という.反応が起こらない(すなわち,腐食しない)状態を不感態という.形態的に腐食面は全面腐食と局部腐食に大別される.前者は環境と金属組織が表面で均一な場合に生じ,後者はこれらが不均一な場合に生ずる.局部腐食において,腐食面積に対して相対的に深いものを孔食という.微視的には結晶粒界が溶解してき裂状を呈する粒界腐食がある.化学的または電気化学的な因子と機械的因子が同時に作用する腐食現象に応力腐食割れ,エロージョン・コロージョン,腐食疲労,フレッチングコロージョンなどがある.