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共析変態が起こる合金組成よりも合金量が多いものを過共析という.鉄鋼材料の場合,約0.8mass%Cで共析変態が起こるので,これよりも高炭素のものを過共析といい,このような鋼を過共析鋼という.過共析鋼の標準組織は初析セメンタイト+パーライトである.耐摩耗性が要求される高硬度鋼(工具鋼,軸受鋼,高速度鋼など)は過共析鋼であり,この場合はマルテンサイト地に微細な炭化物が分散した組織が用いられている.