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円柱導体に電流を流すと,同心円状に磁力線が生じ,磁力線に垂直方向の円柱を周囲から押す磁力が働く.溶接では円柱導体が溶接棒またはワイヤ先端に相当し,アーク加熱下の棒先端の溶融金属は,周囲からの磁力により,もちがちぎれるようにくびれて棒端から離れる.この現象を電磁的ピンチ効果という.この作用は電流の二乗に比例して強くなり,大電流ほど顕著である.先端が絞られるため,溶滴は小粒となり,母材に移行し,スプレー移行する.また,アーク柱の外周を冷却すると断面が収縮するこれを熱的ピンチ効果という.