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溶接割れ

weld crack

 溶接金属およびHAZにおいて溶接施工,後熱処理過程並びにある期間使用中に発生する割れをいう.溶接割れは発生温度,割れ発生箇所,割れ形態および割れ発生機構などから種々の分類が行われている.その中で,割れは発生温度からの分類例を図に示す.
低温割れの大部分は水素脆化に起因した割れで,溶接部の硬さ,拡散性水素量,および拘束度(応力)が支配要因である.遅れ割れも水素割れの一種であり,応力集中部に拡散性水素が集中するまでにある時間が経過するため溶接後,数時間から場合によっては数十日たった後に発生する.高温割れの大部分は粒界割れであり,粒界に存在する液膜もしくは不純物元素の偏析やそのほかの原因により粒界の固着力が低下した状態で応力が負荷されて発生するものである.これらの割れを再現する溶接割れ試験が種々考案されており,溶接割れの感受性を定量的に評価する溶接割れ感受性試験が広く行われている.その結果を溶接割れ感受性指数として表し,溶接割れに対する評価パラメータとして用いられている.

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