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連続鋳造

continuous casting

 量産金属製品の加工用素材を作るために,鋳塊を連続して鋳造する技術.アイデアは古くベッセマー卿によって1850年代に二つのロール間に溶鋼を鋳造する方法が特許申請されている.工業的にはJunghausにより黄銅が1927年頃に成功し,引続きアルミニウム合金が1930年代に実用化された.鋼への適用は,高融点・低熱伝導率・静鉄圧が大きいことなどから困難をきわめ,次のJunghausが提案した基本技術,①水冷鋳型,②鋳型の往復運動,③鋳型潤滑剤の使用,が今日の発展の礎となり,1945~49年に実用化が始まった.我が国では1955年にCONCAST方式の設備が導入されたのが始まりであった.小断面のビレット,ブルームへの特殊鋼の適用から始まって,普通鋼大断面スラブに1970年ころから我が国において応用され,以後の普及は急激であり,連続鋳造法は現在では98%以上の連鋳化率を占め製鋼法の主流工程に位置づけられるようになった.連鋳法の特徴は,①工程省略による変動費削減ならびに省エネルギー効果,②工程省略・均一凝固による歩留り向上,③均一凝固による品質安定,などがあげられる.連続鋳造法発展の重要な潜在効果は,凝固加工技術が金属材料の生産において品質ならびに経済性の両面において“かぎ”を握る技術との認識が深化され,その技術的発展が促進されたことであろう.