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黒体

black body

 到達したあらゆる波長の放射をすべて吸収して反射しない仮想的な完全吸収体.実際には,図に示すような不透明物体で作られた小孔を有する空洞を一定温度に保つと,その小孔は黒体とみなすことができる.これは,小孔から入射した光は,空洞の中で反射を繰返し,再び小孔から出て行く確率は非常に小さいから,完全に吸収されたと近似できるからである.黒体からの熱放射を黒体放射といい,放射強度は黒体の温度と波長の関数で表され,指向性がなく,あらゆる方向に均一に放射されている.黒体放射強度I の温度と波長の関係は,プランクの法則の式で表され,図に温度一定の場合の波長に対する黒体放射強度の分布が示されている.また,黒体表面から単位時間・単位面積当たりに放射される全熱エネルギー(全黒体放射熱流束)は,ステファン・ボルツマンの式により求まる.黒体射出能とも呼ばれる.

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